12.閻魔の夢が覚めたなら。 ページ12
＿
『あれ、私いつの間にお屋敷に帰ったの？』
｢そんなんどうでもいいから早く支度しろ、親父が呼んでる｣
＿
目が覚めると頭の上には胡座をかいて呆れた顔をした千隼がいて、目をくしくしと擦りながら話しかければより一層不機嫌な顔をして私の鼻をつまんできた
｢ったく、ヘマこきやがって｣
『千歳、ヘマこいたの？』
｢あと少し酷かったらトー横行きだったぜ｣
『ゎ、』
千歳、トー横って知ってるよ。
(※)直哉君があそこには世にも珍しいゴキブリから派生して生まれた人間がいるって言ってた。千歳たちは皆お猿さんから派生したけどあそこの人達だけは特別枠なんだって。ゴキブリは人間様の近代文明にも適応できないからトー横でしか生きられないとも言ってた。
※禪院直哉の意見です。作者の思想ではありません。
そんなところ行きだったなんて、危なかった。
やだよ、トー横行きなんて。
地獄行きよりもやだな。僅差で。
『あ!!そう言えば、悠仁は？悠仁！
私、悠仁と一緒に任務に行って、それから、』
「彼奴なら、死ぬぞ。近々」
『え、え〜〜〜、せっかく私が助けたのに？
私がヘマした後悠仁もヘマしたってこと？』
「ヤ、アレの最大のヘマは宿儺の指を食ったことだ。だから死ぬんだよ」
千隼はそう吐き捨てると、何時までも起き上がらない私の腕を無理やり引っ張って立たせて、そのまま手を引きながら廊下を歩いた。
あ、この道のり、お父様の書斎に行く為の道のりだ。
そういえばさっき呼ばれてるって言ってたっけな、と思いながら手ぐしで髪をとかす。
う〜〜ん、鏡がないから今自分が可愛いのかどうか分かんないや
『千隼、BeRealきたよ。BeReal』
「勝手に撮っとけよ馬鹿が」
・
・
無事、今日の分のBeRealも撮影し終わってカメラでビジュもばっちしだと及第点が取れて、お父様の部屋の前に立つ。千隼はお腹がすいたからって食堂に向かっていきました。
『お父様、千歳です』
「入れ」
コンコンとノックして、返事が頂けたらドアを開く。
私が小さい頃から変わらないお父様の書斎には昔と変わらないお父様が座ってる。悟君なんて比べ物にならないくらい大人っぽい大人の人。
「何かやらかしたと聞いたが、良かったな、今回は特別に咎めはしない。例えお前がどれだけ閻魔の程度を落としたとしてもな」
あれ、怒られると思ったのに、なんだかお父様今日は機嫌が良さそう
「この事を深く胸に刻んで、俺が今から言うことを聞け」
「高専のお前の同期に宿儺の器がいるな？」
お父様、悠仁のこと知ってたんだ。
「其奴を、宿儺の器を殺せ。早急にだ。」
Grave
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名無し6185号(プロフ) - 神作に出会えました！！面白すぎて一気見しました、、更新めちゃめちゃ楽しみにしてます、、！！！ (2月13日 1時) (
レス) @page13 id: 38dca48b3e (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - 更新嬉しいです！続き楽しみにしてます！ (2月11日 16時) (レス) @page12 id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - この神作5周はしてます。続きが読みたいです‼︎更新待ってます! (12月26日 15時) (レス) id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - うわぁもうセンスしか感じません最高です！ギャグ線高くて終始口角上がりっぱなしでニヤケ止まりませんでした笑更新待ってます！ゆっくり頑張ってください！ (11月7日 4時) (レス) id: b73383e552 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白すぎる作品に出会えて感無量です！ (8月2日 6時) (レス) @page12 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未遂 | 作成日時：2022年11月11日 15時
