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妖精女王の誘い ページ9

「エルザはS級魔導士なんだ」

「え、S級?!」



ハッピーに耳打ちされて、エルザさんが本当にすごい人だってことがわかった。さすが最強の女。



「ラクサスもS級魔導士なんだよね?じゃあ最強の男は誰なの?」

「そりゃあギルダーツじゃ!間違いなく!」

「黙ってろよジジィ。アイツァ帰ってこねえんだ」



帰ってこない?
その言葉には些か疑問を感じたが、触れてはならない事だったらまずいので深く聞きはしなかった。



「…最強、かぁ…」



ボクもそこそこ強い部類だと思うんだけど、同じ属性のボクを触れる事なく一発でのしたラクサスもバケモノ級だと思うけどなぁ。
Aが考えている間に話は進んでたらしく、エルザはクエスト達成のため、ナツとグレイの力を借りたいようだ。



「出発は明日だ。各自準備しておけ」



エルザさん、ナツ、グレイ。会ったばかりだけど喧騒のおかげでナツとグレイの強さは知ってる。エルザさんは最強の女って言われるぐらいだから当然強いだろうし、最強チームだ!ってみんな興奮してる。



「最強チームだって、すごいね!」

「…ハッ、笑わせやがる。ザコが何人集まろうが所詮はザコだ」

「なんでそういう事言うかなぁ?!」

「本当の事だろ」

「よさんか、ラクサス!」



相変わらず刺々しい…と思ってたら、いつの間にか目の前にエルザさんが来てた。びびった。



「お前も来ないか?A」

「えっ」

「行こうよ、A!」

「ラクサス、お前もいれば心強いんだが」

「ア?」



ルーシィも行くらしく、ボクを誘ってくれてる。これは、仲間と打ち解けられる良い機会かも!



「せっかくだし、一緒に行こうよ!」

「弱ェ奴とつるむ気はねぇ」

「ファッ?!」

「ほう…?」



やな奴!!やな奴のいう事だよラクサス!!案の定、ゴォッとエルザさんの魔力が上がった。



「ヒェッ…!」



S級の魔力に当てられたAは少しでも圧力から逃れるためにラクサスの後ろに隠れた。
ボクは悪くない。煽ったラクサスが悪いんだからラクサスが全面的に受けるべきだ、うん。
そんな言い訳をしながら場が収まるのを待ったが、空気は悪化していく一方だった。

一触即発→←最強の女



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- 続きが気になります (2023年3月27日 7時) (レス) @page16 id: 574270cb2a (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 久しぶりに読んだけどとても面白いです。続きは在りませんか (2022年11月19日 18時) (レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続きが読みたいです!更新はないですか? (2022年8月18日 21時) (レス) @page24 id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続きがめちゃくちゃ気になります。 (2019年7月21日 21時) (レス) id: 69b03814fe (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - 続き気になります! (2019年7月6日 8時) (レス) id: 1809d36fc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:世奈 | 作成日時:2019年1月3日 13時

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