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旧友との再会 ページ23

「聞いたよ、フェアリーテイルに喧嘩売ったんだって?」

「…うっせェ」

「こっ酷くやられたね〜、誰にやられたの?」

「テメェには関係ねぇだろ」

「あ、わかった!ナツでしょ!」

「話聞けよ!!」



道の端に寄って二人で談笑。笑っているのはAだけだが、ガジルも満更でもない様子だった。それもそのはず、彼らは約7年前からの付き合いなのだ。



「ガジルとナツ、同じ魔法使うもんね!それで、親のドラゴンについては何かわかった?」



ガジルにとってAはドラゴンの存在を信じてくれた唯一の友でもあるため、この話題も自然と出る。



「…別に、何も。火竜のドラゴンが消えたのも、メタリカーナと同じ7年前の7月7日って事だけだ」

「…なんで7ばっか並んでんの?」

「火竜と同じ事聞くな、オレが知るか」



おお、ナツとはちゃんと喋れたんだ!無愛想なガジルにしては珍しい。



「もういいだろ、オレァ行くぞ」

「どこ行くの?」

「…どっか」

「ファントムは解散しちゃったんでしょ?じゃあウチに来ればいいじゃん!」

「は?何言って…まさかお前、フェアリーテイルに…?!」

「え、言ってなかったっけ」

「言ってねぇよ!」



まあ、入るつもりはなかったんだけどね。そこら辺の説明したら、ガジルに哀れまれた。



「可哀想な奴だな」

「あれ、なんか悲しくなってきた…」

「…ま、オレが妖精のケツなんかに入るこたァねぇよ。…こっちから願い下げだしな」



ガジルは見かけによらず律儀だもんね。自分が傷付けた人たちに、ノコノコと顔を見せる事ができないんだろうな。



「気が向いたらおいでよ!ボクからマスターに言ってあげるからさ!」

「…怒らねぇのか?」

「ん?まぁ、過ぎた事だし!ボクはその場にいなかったから、何も言えないし。ガジルは友達だから、悪い事しちゃったなら昔みたいに一緒に謝ってあげるよ」



Aがそう言うと、ガジルはカァッと赤面して舌打ちした。



「昔の事を掘り返すんじゃねぇ…!」

「へへ〜、まぁいいけど。行くとこなかったら、ボクを頼っていいからね!」

「そりゃねぇっつってんだろ!…じゃあな」

「またね、ガジル!」



手を振れば、照れ臭そうにしながらも軽く振り返してくれるガジルはやっぱり律儀だ。複雑なガジルの内面を理解してくれる人が現れるといいんだけどね。



「…ハッ!和んでる場合じゃない、早いとこみんなを探さなきゃ!」



ガジルと別れ、Aは再び歩き出した。

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- 続きが気になります (2023年3月27日 7時) (レス) @page16 id: 574270cb2a (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 久しぶりに読んだけどとても面白いです。続きは在りませんか (2022年11月19日 18時) (レス) id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続きが読みたいです!更新はないですか? (2022年8月18日 21時) (レス) @page24 id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 続きがめちゃくちゃ気になります。 (2019年7月21日 21時) (レス) id: 69b03814fe (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - 続き気になります! (2019年7月6日 8時) (レス) id: 1809d36fc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:世奈 | 作成日時:2019年1月3日 13時

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