男主とアイドル【あんスタ】

愛し愛されるものなので【伏見弓弦】 ページ46

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「あんず、行くよ！！」

「……うん」









いつの間にか、Trickstarやこの学院の生徒とは深い絆が出来ていたあんずさん。



毎日、笑顔ばかりで苦しんでいるように見えない。前は「無表情」という印象しか無かったけれどこんな笑顔とは幸せなんでしょう。





Aさまがあんずさんを迎えに来ることもこの学院に顔を見せることも少なくなりましたが、問題が解決したということでしょうか。









「そーいえば、あんずの弟の生意気なやつ、最近見ないよねー」

「そうですねぇ。彼にまだまだ見せていない芸があるのですが、来ないと見せられませんね」







坊ちゃまや周りの生徒も少し彼のことを気になっていたため、来ないのは残念でもある様。









「私も、少し悲しいですね……」

「弓弦がそんなことを言うなんて珍しいね」

「えっ弓弦なんか言った？」









この会長さまは、相変わらず厄介な方ですね……。
今1番近くにいる坊ちゃまでも気づかない言葉を、どうして気づいてしまうのでしょうか。









「あっ、Aじゃん！うわ、また僕のあんずにベタベタして」









日々樹さまもいつの間にか一瞬で消え、坊ちゃまも窓から見える彼の姿にすぐに気づき、仕事があるというのに怒った顔で走っていった。









「弓弦は、異常に彼に何か執着してるよね」

「……何のことでしょうか」









この人は本当に恐ろしい人間ですね……。


「坊ちゃまの所に行ってきます」と会長さまには言い放ち、門まで行った。









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