男主とアイドル【あんスタ】

執事は愛される【瀬名泉】 ページ30

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「ごめんなさい……あんなもの撮られちゃって」

「ごめんね！？巻き込ませちゃって……」









うるさい。変に媚び売ってきて本当に、ウザイ。


その後も何度も何度も謝ってきたけれど、謝りなんかせずさっさと撮影終わらせてAに誤解を解きに行かなくちゃいけないのに。








「大体、あんたがあそこで潰れなくちゃ」

「それを言うならあなたが」








早速また喧嘩をし始めた。


あー、もう。ちょーうざぁい…。




大体、顔だったらこいつらなんかよりもまだAの方が綺麗だと思うし、てか1番綺麗なのはゆうくんだし。


仕方なく、2人をなだめようとするとどちらか分かんないけど拳が俺の頬に思いっきり飛んできた。









「いッ………」

「あっ……ご、ごめんなさい！泉くんにするつもりはなくて……」







殴ってきた女は顔を蒼白にして、慌てふためく。

しかも、いつもの敬語ではなく地声が出たから、尚更だ。





限界だ。









『……泉様？』









幻覚？



そう思うほど、会いたかった彼がちょうど良いタイミングで撮影所の奥にいた。


しかも今、Aはオフの時間で髪を結んでピアスを見せつけたままだ。
そんな姿のまま、人の前に現れるなんて珍しい。



そこが気になったけれど、そんなことどうでもいいくらいAの顔を見て体が落ち着いた。









「ちょっと、A。何で居るのぉ？」

『いつもの栄養ドリンクをお忘れだったので。あと、お体が悪そうなのでこれも』

「あっそ。それよりも、ちょっと抱きしめさせて」

『は？』









そのまま、二人は車の中に入って何時間も過ごしていたらしい。


いつもの爽やかな泉と一変、甘えるようにAの所へすぐに行く泉を見た途端、共演者全員は彼らの関係を察した。




そして、その後の「トリスタート！！」という番組での泉と真の初共演が地上波された途端、彼の女好きの噂は一瞬で消えた、とか……。








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これの学院時代の小説です。
(ちゃっかり宣伝)

【あんスタ】執事は愛される【男主】【完結】

高校デビュー【月永レオ】→←執事は愛される【瀬名泉】

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