【あんスタ】執事は愛される【男主】【完結】

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「それで今度は他の虫が飛んできて！」

「おーそうかそうか」

『今の時期は蜂もいるので気を付けてください』

「仙石くんは元気だね」









なんだ？この小さい子供を見守る形。


身振り手振りで懸命に話をしている仙石さんの話を中断できるわけなく、ずっと話を聞きながら昼食に買ったウィダーを飲む。









「俺ジュース買ってくる」

「あっ、拙者もお供するでござる！」









そんな理由でさっきまでよく話していた二人は去って行った。


残ったのは、俺と遊木様の二人だ。









『そういえば、先日のＳ１はお見事でしたね。あの強豪ユニットの一つの紅月を倒すことができるなんて、驚きましたよ』

「いや、あれは僕だけの実力じゃなくてTrickstarのみんなや先輩達が手伝ってくれたおかげだよ！」







それだけではないと思うが。

いつもとは違い、自信のある踊りと歌で、今までの中で一番良い表情をしていた。







「Aくんは、あ、あの前見た人たちとまた遊んだりしてるの？」

『そうですね』








前、とはあのタバコ吸ってるときに来たやつのことか。

本当にあの時はタイミングが悪かった。


そして、いつも行ってるゲーセンの話が何故か盛り上がった。遊木様はそういえば、UFOキャッチャーが上手だったよな。








『それでそのUFOキャッチャー結構難しくて』

「うんうん、」

『あ……すみません。話しすぎました』







執事という立場を忘れてしまっていた。

調子に乗って話し過ぎたら、泉様にも怒られてしまうし。


第一、遊木様にこんなくだらない話をしても、遊木様自体も迷惑だろう。








「え、何で？」

『逆に、何故遊木様はそんなに嬉しそうなんですか』







普通、こんな話つまらないだろ。

それなのに遊木様は飽きずにずっと笑顔で話を聞いてるから、やはり遊木様が優しい性格だからか。







「うーん…嬉しそうな顔を見ると嬉しいから、かな」

『泉様はいつも嬉しそうですが』

「い、泉さんは…。Aくんだから嬉しいんだ」







泉様、相変わらず哀れだな。

振られてばかりだ。








「Aくんは、友達と、僕と、話して楽しくないの？」







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