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「凛月!!!!!」
「また抜け出すの失敗したかと思った、、」
寝ぼけた目を擦りながら体を起こしたのは
私と同い年でこの城で騎士をしている
_____ 朔間凛月 。
小さな頃から一緒に育ってきた
言わば幼なじみというものだ。
そして私達はいつもここで落合い
色々なことを共有して時間を過ごす
「頭に葉っぱがついてる、、またどっか潜ってたでしょ」
第1皇女が聞いて呆れるよと彼
私の頭に着いている葉を優しく撫でるようにはらった
昔立場や地位を何も気にせず遊び回っていた時のような小さくて可愛い手ではなく、毎日剣の稽古をして業務にあたる彼の手は見違えるほどに大きく見えた
「ねぇ、凛月」
「ん?なに」
「もしも私がこの国の皇女じゃ無かったら凛月はどうしてた??」
いつも思うことがある
もしも
もしも私が普通の女の子だったら、、
普通に生活をして普通に学校に行って
働く日々を送るような
そんな事がもし、あったとしたら。
答えなんて見つからないその問いに
いつも頭を悩ませていた。
「AはAだよ、どこにいたってどんな地位だって変わらない、Aだよ」
全てが色づいて見えた。
彼の赤い瞳が木々が風が、全てが。
揺れて私を見つめている。
彼の言葉はいつも私をすくってくれる。
迷ってどんなに答えが出なくても
私を導いてくれる。
「……そうだよね、変なこと聞いてごめん」
けれどまた目を閉じたら同じ夢を見てしまう
貴方と普通の暮らしをしている
そんな景色が
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作者名:ヨル | 作成日時:2021年2月9日 2時