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四拾陸 ページ47

龍「小鈴!」





鈴「井吹はん!」





小鈴の腕をつかんでる男は





まだ理性を保っているようで、白髪ではなかった





男「ぐっ…うう……」




貴「小鈴!危ない!!」





土「刺激するな!勝手に動くんじゃねえ!!」




その瞬間、みんなが目を見張った





あの武士嫌いの龍くんが、刀を抜き、羅刹にむけた





原「龍ノ介!!お前じゃ無理だ!」





男「う…ああああ!!」





男の髪が白くなっていく





私が刀を抜こうとした時、





その男の首が飛んだ





その首の向こうに見えた顔は…





貴「…一くん」





斬ったのは龍くんではなかった、小鈴が助かった安心感と





刀を抜けなかった敗北感





一くんに斬らせてしまった責任感





たくさんの気持ちが入り交じった





沖「小鈴ちゃん?だったかな。大丈夫?」




鈴「へぇ…」






たくさんの気持ちを押し切り、すぐに正気に戻った





貴「とんでもないもの見せちゃってごめんね。女の子なのにね…」




鈴「いいえそれは…」




貴「あ、私先に戻って近藤さん達に報告してきます!」





小鈴と話したいことがありすぎて、抑えられなそうで





先に戻ることにした




土「頼む。斉藤、一緒にいってやってくれ」




斉「御意」





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山「おかえりなさい。早かったですね」




貴「はい。羅刹も見つかりましたし…」




斉「処分もしました」





山「あぁ…そうだったのですね。では、近藤さんに、報告しておきますね」





貴「お願いします」





山「二人は先に休んでください。お疲れ様でした」





斉「ありがとうございます」




山南さんに報告を終え、その場を去った後





貴「一くん、ごめんなさい。
小鈴の前だったから、抜くの、躊躇してしまった
自分の気持ちに負けちゃった。結果、迷惑かけた」





斉「謝るのはこちらの方だ。確かに、普通の娘にあんなものを見せるなど、悪かった」





貴「いいえ…小鈴はお座敷にあがる者として、何度か見てしまうこととかあると思うし…」




斉「そうか…」




今日も少しだけお話をして部屋に戻った




毎日、また明日ねって言って





あぁって冷静に返されて




さっき、あんなことがあったなんて、そんな辛いことを消し去るくらい




一くんといる時間は、安らぐ時間で…




いつまでも続かないかと、明日の命もわからない立場なのに、願ってしまう

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はうる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ようこちゃんの作品、読ませていただきましたが駄作だなんて…そんなことないですよ!自信を持ってください!! (2016年1月16日 22時) (レス) id: c05c22baf0 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 自分の駄作より、貴女の立派な作品を読んだ方が、凄く良いです。 (2016年1月2日 9時) (レス) id: d565c49c24 (このIDを非表示/違反報告)
はうる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» あけましておめでとうございます!!よくコメントしてくださってるので嬉しいです!!今年もよろしくお願いします!! (2016年1月2日 9時) (レス) id: c05c22baf0 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あけましておめでとうございます。 (2016年1月2日 9時) (レス) id: d565c49c24 (このIDを非表示/違反報告)
はうる(プロフ) - ゆきにょさん» ありがとうございます!!褒めて頂いてとても嬉しいです!!更新もっと頑張ります!! (2015年12月14日 20時) (レス) id: c05c22baf0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はうる | 作成日時:2015年11月28日 11時

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