その三人、救済 【あんスタ】

天宮虹歩 生誕祭 ページ3

時間枠的には２年生のこの日です
ギリギリ間に合った…。
sideは虹歩でいきます

天宮虹歩、Happy Birthday！！

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
＿＿＿チェックメイトが、終わったらしい。

ここからだっただろうか、『Knights』がどんどん壊されていくのは。

悲しいのに、口角があがる

嫌だわ、これじゃあ悪役みたいじゃない。

そんな馬鹿みたいなことを考えて、一人自己嫌悪に陥った

幸か不幸か、ほかの二人は買い物に行っているらしく、この広い家には私一人。

…そんな私の心を読んだかのようなタイミングで、私のケータイが震える

表示された名前は『月永レオ』。

気分が優れなかった私は、かかってきた電話を切った

それでも電話がかかってきたので、ケータイ本体の電源を消し、布団に潜り込んだ

＿＿それから、何時間だったであろう

私を呼ぶ声が窓から聞こえ、布団から飛び起きる

何があったのか確かめに窓を開けると、外には先ほど連絡をかけてきたレオが。

…ん？レオがいる？！



「ちょ、なんでレオが私の家知ってるの？！」



思わず二度見をし、近所にかかる迷惑も気にせず叫んだ

そうすれば、レオはいつも通りの笑顔でこう言ったんだ



「やぁっと話せた…！！虹歩、うっちゅー☆」


「うっちゅー☆…ってそういう問題じゃないでしょ？！どうして家がわかったんだって聞いてるの！」


「ははは！なんだかんだ言って乗ってくれるじゃん、虹歩！…それで、家はね〜さっきあったサキ達に教えて貰った！」



…悪意の無い子供のような笑顔でそんなことを言われたら、許すしかないよなぁ

ぐっと押し黙った私を見て、気分をそこねたのかと怯えてるレオを見て少し笑ってから、何をしに来たか聞いてみる

きっといつもみたいに時間がかかるだろうし、その間読む本でも取ってくるかと動き出すと、「まって！」という声と共に何かが飛んでくる

反射的にその何かをキャッチすると、レオがこっちを向いて、笑顔で叫ぶ



「Happy Birthday！虹歩！！」


「…っありがとう！！」


こちらも負けじと叫び返すと、レオはヒラヒラと手を振って帰っていった


手の平の上にある少し小さめの袋の中には、ロケット付きのペンダントと一通の手紙。


手紙の内容は…『今度曲を送るから、一緒に踊ってくれ』みたいな。


後…は、『すべて終わったら、あだ名で呼ばせてくれ』とか？


…恥ずかしいから、もうこれ以上は教えない！

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