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父親が殺されたあの日、
全てを諦めた私達を助けてくれた
危険を犯してまで
自分の命を顧みない馬鹿なヤツ
弱いくせに諦めない
その大きな背中に初めて光が見えた
血は繋がっていなくても
そんなのはどうだっていい、そう言って
私達に手を差し伸べ、救ってくれた人がいる。
突き放した。
あの目が嫌いだったから
それでも
何度も何度も私達に笑いかけてくれたんだ。
思い出した、全部…
その人の名前は
" 佐野真一郎 "
喧嘩の仕方もバイクの乗り方も
全部、真一郎から教わった。
私達が師範と出会えたのも
真一郎の仲介があったから
そんな昔のこと、忘れていたのはきっと
私が弱かったから
目の前が真っ暗になって
上も下も、右も左も分からない暗闇で
心が壊れてしまったから
" お兄ちゃんが欲しかった…"
今でも覚えてる、
そう言われた事が苦しかった
幸せそうに笑うニィを見て
" 真一郎なんかいなくなればいい！ "って言っちゃったんだっけ
その日、初めて喧嘩した。
突き飛ばされた拍子にタンスに頭ぶつけて泣いた私に
血相変えて駆け寄ってくれたのに手を振り払って
"ニィなんて大嫌い"って、泣き叫んだ
真一郎は好きだよ、大好き
でも、ニィを取られたみたいで悔しかったんだ
家を訪ねてきた真一郎は、私達を見るなり
私をあやすように抱きしめて、ニィに怒ってた
ニィは言い訳することも無く、ただ私に
"もう顔も見たくない"って
その言葉を聞いて、頭が真っ白になってさ
真一郎を突き飛ばして家を飛び出したんだ
でもニィは迎えに来てくれた
" ごめんな "って、私を抱きしめてそう言ったの
記憶が曖昧になってるのかもしれない
私にとってそれは
忘れたいこと、だったのかもしれない…
春千夜｢マイキー、連れてきましたよ、｣
そこには
あの頃の私と同じ目をした " 佐野万次郎 " がいた
万次郎｢A。｣
優しく私の名前を呼ぶ声が
" イザナ、A、
これからは俺が守ってやっから "
A｢真一郎……｣
あの人の声に似ていた
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れもん - この作品を見て、悲しすぎて泣きそうになりました！それくらい、いい話でした！ (11月26日 19時) (
レス) @page30 id: f4d6c117c8 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 朝霧さん» ありがとうございます！！そうです！たけみっちのリープでハッピーエンドになりました！夢主はイザナと幸せに暮らしてますよ！ (9月2日 9時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - らな！さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございました！！ (9月2日 9時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 東リベヲタクさん» ありがとうございます！！ (9月2日 9時) (レス) @page30 id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっっても面白かったです！最後はたけみっちのリープによって夢主も救われたってことであってますかね！？ (2023年1月14日 0時) (レス) @page30 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2022年3月20日 23時
