【黒バス】深窓の令嬢と不良共 part 6

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亜「ただいまー」

貴「おかえりなさい。楽しかった？」

亜「楽しかった！征十郎にも会ったよ」

貴「あら、そうなの」


亜樹は今日、ナッシュと出掛けていた

本当に、どうしてナッシュに懐いたのかしらね

あの顔のせいかしら

…まあ、それしかないわよね、最初は


亜「ナッシュと征十郎とね、父さんがまた女遊びしてたらどうするって話をしたんだ」

貴「んっ？え？どうして？」

亜「例えばの話ね」

貴「……もししてたら、ど、どうするの？」

亜「俺は母さん連れて征十郎のところに行くって言った」

貴「ナッシュのところではないのね」

亜「だってナッシュも女遊びしてるから肩持ちそうじゃん」

貴「確かにそうね」

亜「母さんはどうする？もし女遊びしてたら離婚するの？」

貴「………そうねぇ、もう諦めるかもしれないわ」

亜「何を？」

貴「怒るのを。だって疲れるでしょう？私ももう若くないし…」

亜「離婚しない？」

貴「しないわ。面倒だから」

亜「ふうん…」

貴「諦めて、祥吾には何も期待せずに淡々と暮らすわね」

亜「………それさ、怒って離婚するより大分タチ悪くない？」

貴「そうかしら？殺してしまうよりはマシよ」

亜「…母さんって怒ったら怖そう」

貴「今までは怖くなかったの？」

亜「俺に怒るみたいな感じじゃなくて、父さんに怒ったらだよ」

貴「ふふ、どうかしらね」

亜「…母さんって独占欲なさそうだけど、意外とあるよね」

貴「だって祥吾は、私のだもの」

亜「でも女遊びは諦めるの？」

貴「諦めてあげるのよ。唯一逃げない女としていてあげるの、いつでも帰ってこれるように」

亜「…こわっ……父さんに絶対に女遊びしないようにねって釘さした方が良いくらいだよ」

貴「その方が良いかもしれないわね、ふふっ」


…いくら祥吾でも、もう女遊びをするなんてことはないと思うけれどね

私と一緒になってからは大人しいし

…………それに、私だけだと言っていたような気がするわ

というか、結婚しているんだから他に女性がいたらそれはどうなの？という話になるじゃない

祥吾から女性の匂いがすることもないし、大丈夫よ

何より、私は祥吾を愛しているし好きだから

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