【黒バス】深窓の令嬢と不良共 part 6

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灰「……亜樹、俺たちのこと見てたんだな」

貴「…改めて言うの、やめてちょうだい」

灰「顔赤いけど」

貴「赤くもなるわよ…」

灰「はっ、かわいい」

貴「……からかわないで」

灰「亜樹は寝てたと思ってたけど、今度はちゃんと確認しような」

貴「…ええ」

亜「ママ？」

貴「どうしたの？」

亜「ママはパパとちゅーするのすき？」

貴「えっ、」


その質問に驚いていると、祥吾がにやにやしながら私を見る

顔に熱が集まるのが自分でも分かった


貴「えーっと…」

亜「すき？」

貴「……ええ、好きよ…」

亜「すきだって！パパよかったね！」

灰「おー」

貴「…でもね亜樹、こういうのはあまり人に聞いちゃいけないわ」

亜「なんで？」

貴「聞かれた人は恥ずかしいもの」

亜「ふーん」

灰「ママは恥ずかしかったんだってよ」

亜「じゃあこそこそ話ではなしたらいい？」

灰「ああ、ちゃんと他の人に聞こえないようにな」

亜「わかった！ねえパパ」

灰「ん？」

亜「ちゅーするのはわるいことなの？」

灰「いや、悪いことじゃない。でも人がいるところだとあんまりしない方がいいな」

亜「どうして？」

灰「2人きりでするから良いモンなんだよ」

亜「そっか！じゃあつぎは2人のときにする！」

灰「そうだな」

貴「……それで良いのかしら？」

灰「まあ、良いだろ。子供の時のキスなんてノーカンだって」

貴「そうなのかしらね」

灰「…つーか、メンクイだよな」

貴「……確かにね」

亜「めんくい？」

灰「かっこいい人を好きになる奴のこと」

亜「だって、かっこよかったらすきになるよ」

灰「…まあ、そうだな」


……面食いなのは遺伝よね…

私も祥吾もだし

それにしても亜樹の初恋がナッシュとなると、これからの恋愛に支障をきたす気が……

ナッシュは、性格こそ悪いけれど顔は良いし…

というか、このまま初恋が終わらなかったらどうしましょう

真剣に、と言われたら考えなくもないけれど、でもあのナッシュじゃない

性別は良いのよ、別に

日本から出たら結婚出来るわけだし

ただ、ナッシュが息子になるなんてイヤよ


亜「ママ？」

貴「え？あ…どうしたの？」

亜「ううん、ボーッとしてたから」

貴「ごめんなさいね、考え事してて…」

亜「そっか」


……ナッシュの影響を受けずにこのまま優しく育ってほしいわね

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