【黒バス】深窓の令嬢と不良共 part 6

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……と、征十郎が来てから数日後

今度はナッシュが来た

平日の昼間に来たわけだけれど、会社は良いのかしら


ナ「久しぶりだな」

貴「出来れば会いたくなかったわ」

ナ「つれねぇな、祝わせろよ」

貴「お父様からでしょう？」

ナ「正解」

貴「だと思った」

ナ「で？お前の子供は？」

貴「……中で修造と遊んでるわ」

ナ「ああ、シュウもいるのか」

貴「ええ。じゃあ、どうぞ、上がって」


ナッシュを中へ通して、リビングへ招く

修造と亜樹が遊んでいる


虹「お、ナッシュ！久しぶりだな！」

ナ「ああ、久しぶり。まだアイツに仕えてるのか？物好きな奴だな」

貴「一言多いわよ」

ナ「本当の事だろう？」

亜「………ママぁ…」

貴「あ、ごめんなさい。亜樹に紹介していなかったわね」

ナ「……お前の？」

貴「ええ、私と祥吾の子供よ。亜樹っていうの」

ナ「へーえ。…こんにちは、亜樹くん」

亜「ん………」

貴「亜樹、ママの…えーと…お友達の、ナッシュ･ゴールド･Jr.よ」

亜「…ナッシュ……？」


亜樹はナッシュを見て目が合うと、私の後ろへ隠れてしまった

どうしたのかしら、いつも人見知りはしないのに…


虹「亜樹？」

貴「どうしたの？」

亜「…んーん」

貴「こんにちはって、挨拶しましょう？」

亜「……はずかしい」

貴「…ごめんなさい、普段は人見知りしないのだけれど」

ナ「別に良いけど」

虹「ナッシュ、適当に座れよ。コーヒーでも淹れるから」

ナ「ああ、悪いな」


亜樹はこんなに恥ずかしがったりしないのに…珍しいわね…

未だに私の後ろに隠れている亜樹は、少し顔を出してナッシュを見ている

そして、ナッシュがパッとこちらを向くとまた隠れた


貴「…亜樹、どうして恥ずかしいの？」

亜「ん…だって、おうじさまみたい……」

貴「……誰が？」

亜「えっと…ナッシュ？」

貴「………見た目だけよ？」

ナ「聞こえてんぞ」

貴「あら、本当じゃない」

虹「王子様みたいで恥ずかしいってか？」

亜「ん」

虹「じゃあ亜樹はお姫様だな〜」

亜「……おひめさま？」

虹「おー」

亜「おうじさまとけっこんするひと？」

虹「そうだな」

亜「じゃあ、あきけっこんする」

虹「ん？」

貴「…結婚？」

亜「ナッシュと、けっこんする！」

ナ「は？」

貴「ナッシュと⁈」

亜「うん、するー」

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