【黒バス】深窓の令嬢と不良共 part 6

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そんな2人のやり取りを見て、私はつい笑ってしまった

中学の時よりも大分丸くなったわよね、2人とも

言い合っている2人を亜樹が見ていて、ふと口を開いた


亜「けんかはいけないんだよ」

灰「…別に喧嘩してるわけじゃねーよ」

赤「……喧嘩ではないよ、亜樹くん」

亜「けんかじゃないの？じゃあすき？」

灰「……スキ…？」


亜樹がそう問いかけると、2人が固まった

あらまあ、面白いわね

それから少しして、2人はぎこちなく頷いていた


亜「ママ、パパとせーじゅーろ、すきだって」

貴「ふふっ、良かったわねぇ」

灰「おいA！」

貴「あら、どうしたの？征十郎と好き同士で良かったじゃない」

灰「そういうことじゃねぇよ」

赤「…もう俺は灰崎と好き同士で良いけどね。亜樹くんがご所望だし」

亜「あきはねー、みんなすきだよ！」

灰「……可愛いから許す」

赤「…お前もそんなこと言うんだな」

灰「実際に可愛いからな」

赤「ふうん？」

灰「なんだよ」

赤「別に。さて、俺はそろそろ行くよ」

貴「もう行くの？」

赤「ああ、片付けたい仕事もあるからね」

貴「貴方も忙しいわね」

赤「まあね。コーヒー、美味しかったよ、ありがとう」

貴「こちらこそお祝いありがとう、皆さんにも伝えておいてくださるかしら」

赤「ああ、伝えよう」

貴「よろしくね」

亜「…せーじゅーろ、かえるの？」

赤「うん、仕事なんだ」

亜「……おしごと…」


亜樹はそう聞いた瞬間に泣きそうになっていた

あらあら、これは随分気に入ったわね


灰「亜樹、また会えるから」

亜「ほんと？」

赤「そうだね、今度は友達も連れて来ようかな」

亜「あき、いいこにしてる！だから、またきてね」

赤「もちろん」

灰「亜樹、赤司にばいばいって」

亜「…ばいばい」

赤「うん、ばいばい」


手を振ったあとに、亜樹は征十郎の手にぺちぺちと自分の手を重ねていた

…可愛いわね


赤「あ、」

貴「どうしたの？」

赤「ナッシュが近々挨拶に伺うと言っていたよ」

貴「…………アメリカからわざわざ？」

灰「いや、顔すごいことなってんぞ」

貴「…苦手なのよ」

赤「アメリカからではないよ。彼は日本に企業を持っているからね」

貴「…えっ、日本に住んでいるの？」

赤「ああ、少し前に来たらしい」

貴「………そう…分かったわ、きっとその挨拶もお父様からでしょうし」

赤「それじゃあ、伝えたよ」


俺はこれで、と言って征十郎は帰っていった

…ナッシュがねぇ……

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