【黒バス】深窓の令嬢と不良共 part 6

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………それから3年後

亜樹は3歳になった

祥吾は大学を卒業して、お父様の経営する会社へ入った

新人として頑張ってくれていると、お父様が言っていた

そして、今日は祥吾がお休みで、家に征十郎が来ることになっている

出産祝いと言っていたけれど、本当に律儀よね


亜「だれかくるの？」

貴「今日はママの幼馴染が来るのよ」

亜「おさなな？」

貴「小さい頃からのお友達なの」

亜「パパはしらないひとなの？」

貴「知ってるわよ。中学校が同じだから」

亜「ふーん。ねー、ママ、しゅーぞーはいないの？」

貴「修造は今日、おじいちゃんの家で1日お仕事よ」

亜「そっかぁ、がんばってるんだね」

貴「ふふ、明日会えるからその時に同じことを修造に言ったら良いわ。きっと喜ぶから」

亜「ほんと？じゃあ、あしたいう」

貴「ええ」

灰「A、赤司が来た」

貴「あ、今行くわ。亜樹も行きましょう？」

亜「ん」


亜樹と一緒に玄関へ出て行くと、そこには征十郎がいた


赤「やあ、久しぶり」

貴「ええ、本当に久しぶりね」

赤「その子が亜樹くん？」

貴「そうよ。亜樹、挨拶は？」

亜「………こんにちはぁ…」

赤「こんにちは。俺は赤司征十郎っていうんだ、お母さんのお友達だよ」

亜「…おさななでしょ？」

赤「おさなな…？」

貴「幼馴染のことよ」

赤「ああ、なるほど。そうだよ、幼馴染なんだ」

亜「なかよし？」

赤「とっても仲良しだよ」

灰「仲良し…」

赤「何だ？」

灰「お前らは利害の一致じゃねぇのか…？」

貴「あら、そんなことないわ。仲良しよ？」

灰「そうかよ…」

貴「こんな所で立ち話もなんだし、どうぞ。修造はいないけれど、お茶くらい出すわ」

赤「それじゃあお言葉に甘えて。虹村さんは仕事か？」

貴「ええ、本邸で」

赤「そうか」


征十郎を中へ案内すると、亜樹は征十郎の後ろをついて行った

……気に入ったのかしら

征十郎をリビングに通して座るように促せば、亜樹はその隣に座った


貴「亜樹、そこで良いの？」

亜「いい」

貴「よっぽど征十郎が気に入ったのね」

灰「どこが良いんだか」

赤「何だい灰崎」

灰「…いや」

亜「せーじゅーろーは、バスケするの？」

赤「バスケ？そうだね、するよ」

亜「つよい？」

赤「ああ」

亜「パパより？」

赤「もちろん」

灰「おい」

赤「本当のことだろう？」

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