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灰崎視点

…何故かAと婚約を結ばれた、勝手に

そう、勝手に

お互い呆然としてたけどあっという間に話は進んで同居までする事になった

引っ越し作業全部終わって、飯買いに行くかと自室でまだ片付けをしているAに声をかければ驚かれた

驚いても大声上げたりしない辺り、お嬢様だよな


灰「で、何が良い?」

貴「何が…と、言われても…何処へ買いに?」

灰「その辺のコンビニだけど」

貴「コンビニ…」

灰「…あ、もしかして行ったことねぇの?」

貴「お、お恥ずかしながら…」

灰「へえ、やっぱいるんだな」

貴「あの…どういうものが売っているか分からないから、一緒に行っても良いかしら」

灰「おー、別に良いけど」


……やっぱりコンビニとかあんま行かねぇのかな

あんまっつーか、全然?

お嬢様らしいな

それから2人で近所のコンビニへ出向いた

Aは入った瞬間から迷子になりそうな勢いだ

この狭い店内で


貴「あら、まあ…すごいわね…」

灰「…そうか?」

貴「ええ、そうよ。だってこの狭いお店の中にこんなにたくさん物が売っているなんて、考えたことなかったもの」

灰「お前な…色々失礼だぞ、それ」

貴「あら、ごめんなさい」

灰「ほら、買い物して帰ろうぜ」

貴「…何が美味しいの?」

灰「あ〜…まあ、大体美味いけど。量が食えねぇなら少ないやつの方が良いんじゃね」

貴「そう…おにぎり1つとか…で、良いかしらね」

灰「足りんの?」

貴「足りなかったら明日何か食べるわ」

灰「あっそ。あ、朝飯も買うか」

貴「ああ、そうね。何か買いましょうか」


Aと晩飯と朝飯を買って、またあの家に戻る

ここから学校まで通うのだるいな…

寮入ってたのにわざわざ解約したし

2人で用意されていたテーブルに座って、買ってきた飯を食う


灰「…なあ」

貴「どうしたの?」

灰「……風呂、先入る?」

貴「祥吾が先に入りたいならどうぞ」

灰「…いや、後でいい」

貴「そう?それなら先に入るわね」

灰「あとさ、ベッド…」


そう言いかけた時、Aがガタンッと音を立てた

椅子か?


灰「…おい?」

貴「あ、ご、こめんなさい…それで?」

灰「……ベッドのことなんだけど」

貴「ええ」


……顔と耳が赤い

…もしかしなくても、照れてんのか


灰「……そんな照れんなよ」

貴「て、照れてないわ、大丈夫」

灰「いや……無理あるって」

貴「平気だから、話を続けて…」

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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます!そう言って頂けると励みになります…!お気遣いまでありがとうございます!頑張ります! (2018年7月31日 9時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます!一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年7月30日 23時

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