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それから平凡な毎日を送って、今日はお見合い当日

……ガラにもなく緊張してきたわ

きっとお父様が一緒だからよね

髪を整えてもらって、綺麗なお洋服を着て、ほんの少しお化粧をしてもらう

…お相手はどんな方なのかしら

どんな方でも、きっと婚約は…お父様に強制されない限り結ばないわね

……というか、お相手はおじい様とご一緒なんだったかしら

そうなると同じくらいの歳か…少し上ということよね

……………いいえ、今までの経験から考えると歳上の可能性の方が高いわ

変に期待しておくのはやめましょう


貴「…お父様、お待たせ致しました」

「ああ、終わったのか。綺麗だぞ、A」

貴「ありがとうございます」

「それじゃあ、早速行こうか」

貴「はい」


従者が運転する車に乗って、料亭へ向かった

先方はもう到着しているらしく、少し急ぎながら私たちもお部屋に到着した

障子が開けられ、中に入る

お相手の顔が、見えた


貴「……え?」

灰「…は?」

「…A、まず座りなさい」

貴「あ、ご、ごめんなさい」


ど、どうしてこんな所に祥吾が⁈

えっ、なん…えっ⁈

と、いう、ことは……祥吾の隣の方が祥吾のおじい様で、灰崎家の総帥…?

灰崎家とは…仲が悪かったんじゃなかったの?

混乱している私の横では、お父様が祥吾のおじい様と握手をして、「今日は宜しくお願いします」などと挨拶を交わしている

うそ、うそっ、待ってちょうだい、どういう事なの?

ああでも、とりあえず今はご挨拶しないと


貴「…冷泉Aと申します。本日はどうぞ宜しくお願い致します」

灰「……灰崎祥吾。よろしく」


その無愛想とも捉えられる挨拶が、何よりも愛おしく感じた

それに今日は強制的に着せられたのかスーツ姿だ

…………かっこいい……

ああ、もう、勝手に顔が緩んでしまう

浮かれているのがバレバレじゃない


「冷泉さんの娘さんは噂通り綺麗な方ですね」

貴「お褒めに預かり光栄でございます」

「これなら祥吾と一生を添い遂げる相手としては申し分ないでしょう」

「Aにとっても、貴方のお孫さんは最高の相手となるでしょうね。祥吾くん…だったかな?Aをよろしくね」

灰「…はあ」

「ああ、そうだ。今日は天気も良く暖かいから2人で散歩でもしてきたらどうだ、祥吾」

「それは良い。A、行ってきなさい」

貴「はい、行って参ります。…祥吾さん、参りましょう」

灰「………はいはい」

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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます!そう言って頂けると励みになります…!お気遣いまでありがとうございます!頑張ります! (2018年7月31日 9時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます!一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年7月30日 23時

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