検索窓
今日:28 hit、昨日:1 hit、合計:24,052 hit

116 ページ16

灰崎視点

今日は久々に朝練に出たせいか、すこぶる眠い

つーか朝練出たけど、Aいなかったな

見合いだったとか言ってたし、何かあったのか?

しかもその見合い、前にAを襲った奴とだろ?

………絶対何かあったよな

虹村さんに聞き損ねたし…まあ、その内会うだろ

…………………と、そう思っていたが会えずに終わりそうだ

なんて思いつつ午後の授業に出たものの爆睡

さっき起きて、人の気配がしないからもう放課後なんだろう

ぱち、と目を開けると、目の前にAがいた


灰「うおっ」

貴「っ!っ!」

灰「…は?」


Aは何も言わずにただ俺の腕を引っ張っている

…コイツ、全然大丈夫そう……だな?

いやでも、何で声出さねぇの?


灰「おい?」

貴『私、今声が出せないの。とにかく部活よ、行きましょう』

灰「…声が、出ない?」

貴「………」


聞き返せば、黙って気まずそうに頷くA

…………風邪かと思ったけど、違うよな


灰「…まさか見合いした奴に何かされたのか?」

貴「……」

灰「おい、黙ってんなよ」

貴『よく、分かったわね』

灰「やっぱり…なあ、お前、全然大丈夫じゃなかったじゃねーか!」

貴『ごめんなさい、料理に入れられるとは思っていなくて』

灰「料理に入れられたのかよ?つーか薬か?声、出なくなるやつ?」

貴『そうらしいの。2、3日で戻るとは言われたけれど』

灰「…………そうか。戻るなら良かったな。でも、俺さー…心のどっかでは大丈夫じゃねーかって思ってたんだわ」

貴『…ごめんなさい』

灰「虹村さんもいたんだろ?」

貴『料亭とグルだったらしくて』

灰「………金持ちってげっすい事考えるな。お前、やっぱ行かなきゃ良かったんだって」

貴『そうもいかないのよ』

灰「家のためにって自分の身体使うのも結構だけどよ、俺言ったよな⁈心配してるって!」

貴『言ったわ。…叱ってくれてありがとう、貴方はやっぱり優しいわね』

灰「……お前の身に何かあったら大変だろ、色々」

貴『大変だけれど、もう平気。何も異変はないもの』

灰「…そうか」

貴『あ、ほら、部活に行きましょう?そういえば征十郎以外の皆には風邪って言っているの』

灰「……風邪ねぇ」

貴『それが1番良いでしょう?さあ、行きましょう?』

灰「…おう」


……声が出ないとか、カワイソー

…つーか、少しの間、アイツの声聞けないのか

別に…良いけど、なんか静かだよな

117→←115



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます!そう言って頂けると励みになります…!お気遣いまでありがとうございます!頑張ります! (2018年7月31日 9時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます!一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年7月30日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。