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灰崎視点
好奇心……
好奇心とは、少し違う気がした
ただ、これが何だと聞かれたら答えられない
なんかわかんねーけど、とりあえず好奇心ではないんだろう
そもそもここまで深そうな問題を好奇心が疼いたという理由だけで探ったりもしない
灰「好奇心なんかで……聞かねぇよ」
貴「それじゃあ、なに?どんな感情?」
…こう言われてしまうと…困る
自分ですら分からない
灰「…何かなんて、分からないけど……でも、これは好奇心だけで聞いてるわけじゃない」
貴「………そう」
灰「……何でそんな聞くんだよ」
貴「いっときの好奇心で冷泉の隠し事に首を突っ込んではいけないわ。…貴方は、私と日頃話しているから分からないのよ」
灰「…何が」
貴「貴方に助けられて出会っていなかったら、私は貴方に何の感情も抱いていなかったでしょうね。よく考えてみて?冷泉の問題に一般人が首を突っ込んで平気だと思う?」
灰「っ……」
『一般人』
確かにそうだ
コイツは冷泉の令嬢で、俺はただの庶民
こんな所で格差が出るとか、聞いてねぇよ
貴「私たちは関わりがなかったら間に大きな壁が出来るはずなの。分かる?元々交わる事がなかったかもしれなかったのよ、私たちは」
灰「……確かにそうだけど、今はこうして関わってるだろ?…話逸らしてんなよ」
貴「違うの…私が言いたいのはそういう話じゃなくて…。冷泉の問題に関わってしまった一般人の貴方に何か悪いことが起こるんじゃないかと心配しているのよ」
灰「…何だよ、悪いことって」
貴「……そうね、道を歩いていたら突然車と事故を起こしたり、ホームから落ちたり、路地裏で襲われたり…するんじゃないかしら」
Aはクスリと笑ってそんな内容を平気で言う
その表情は冷え切っていて、諦めが入っていた
……こういう顔もするんだな
灰「…なに?もしかして過去にそういう事あった?」
貴「……いいえ、さすがにここまでの事はなかったけれど…いつだったか、幼い頃に同級生が私の家の事を聞いたの」
灰「ソイツ、一般人?」
貴「いえ、冷泉程ではないけれどお金持ちのお家の子。親に探れと言われたらしいの。それは修造が牽制した影響で聞かれる事はなくなったわ」
灰「…はっ、牽制ね」
貴「貴方も…昨日の修造のあれは、牽制よ。牽制されたにも関わらずこうして聞いているという自覚がおありかしら」
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碧夜叉 - 灰羽さん» 本当ですか!!嬉しいです!これからも更新頑張りますね! (2018年7月27日 7時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 話の展開が凄く面白いです!更新頑張って下さい。 (2018年7月26日 23時) (レス) id: 25c64ff54b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年6月23日 0時