検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:15,389 hit

五十三話 ページ9

『おい、お前。』


「え?」






『俺だ』


「...!×××!!」





『随分楽しそうだな

こっちに初めて来たときは
泣き虫だったくせに』





「まぁね」



『俺は寂しかった。ずっと』






「...?」


『お前が居なくて、寂しかった』








『でも、

お前には好きな人がいるんだろ?
友達も居るし...

俺の存在は必要無くなったな...』




「そ、そんな事は...」




『お前はもう、一人じゃないんだな


俺は一人でずっと
お前を見てきたのに』




「.....」





『あの頃、懐かしいな』


「...うん」






『ずっと、俺の隣に居たもんな』


「...うん」








『あの頃のお前は

私なんて誰にも愛されてない、
好かれてなんかない
って言ってたけどな




俺はお前の事好きだったよ』




『その頃は

お前の事、
今すぐにでも俺の物にしたくて


部屋に閉じ込めて
他の男のところに行かないように
したかった



...ま、それももう過ぎた事だな』



「......」





『...そろそろ時間だ。


じゃあな



あっちでも頑張って来い

...【視る蛇】』

五十四話→←五十二話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:カゲプロ , ヒビヤ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ママレード - とても面白かったです!!他のカゲプロ作品もつくってほしいです!! (2017年4月10日 7時) (レス) id: 8e0d4bca03 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あかりんご | 作成日時:2016年6月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。