ただ、愛してる。君を。【鬼灯の冷徹】

二度目の絆 ページ34

貴女side

『そっか。




今のアオイ気持ちはわかったよ。





私、アオイの事大好きだったから、アオイが秘密を村の人達にバラしたって聞いて、驚いた。




友達だと思ってた子がみんな私から離れていって…怖かった。





でも、私がアオイに秘密を打ち明けたのも悪かったよね…ごめんね。






でもね。村を追放されて、この村に来て、いい事がひとつあったの。
勿論、悲しいこともあったよ。弟が亡くなっちゃったり…








でもね、神の血を引いている恐ろしい私のありのままを、受け入れてくれる人に出逢ったの。









それが、丁とさっき居たナギ。









丁はもう亡くなってるんだけど、よく三人で笑ったんだ。









それで丁は、私の初恋の人なんだ…今でも大好き。









なんの縁で丁やナギに出逢ったのかわからないけど、出逢えた事に感謝してるんだ。









友達って素晴らしいものだと思う。







勿論、喧嘩したりぶつかったり、いろいろあると思う。







だけど、そう成る程、絆はより深いものになるんじゃないのかなって思う。









…自分でもなにが言いたいのかわかんないけど、私が言いたいのは……









アオイと、もう一度友達になりたい。』





私が全て言い切ると、アオイの体が眩しいくらいに輝いた。





それがおさまり目を開けると、私と同じくらいの背丈の少女が立って涙を流して居た。



貴女『……アオイ？』





アオイ「うん、そうだよ。呪いが解けたみたい。改めて親友として宜しくね、A！」




アオイが差し出した右手に私の右手を重ねて握手する。





貴女『宜しくね！アオイ。』





私達は涙を零しながらしばらく握手をして居た。



空は涙でも、天気は晴れ。



私達は笑顔だった。

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