ただ、愛してる。君を。【鬼灯の冷徹】

雨の声 ページ16

貴女side

貴女『…よし！』
洗濯物干し終わったー！

次は…洗濯第２弾！！←

最近女性の洗濯物が増えたなー

…変な柄が多い←

私はそんな洗濯物の山を抱えて川へ向かう。

…今日、曇ってるけど雨降るのかな…？

ポツリ

ポツリ…


……ザーーー



私の疑問に答えるように唐突に雨が降り始めた。

貴女『わーん！折角洗濯物干したのにー！』

そう言いつつも、仕方なく干した洗濯物を下ろす。

あー…大分濡れちゃった…

クレームが来たらどうしよう…


貴女『…それにしても、凄い雨だな…。』

雨は、自分にだって降らせられるけど、あの儀式の日以来、私は天気を操っていない。

…操る理由もないしね。

雨は更に強く地面を叩きつける。

貴女『わ…もっと凄くなった…』

強く地面に降りかかる雨は、何かを嘆いているように見えた。

…雨とお話ししてみたいな…なんて。

当たり前のように、私は雨で全身びしょ濡れになった。

長い黒髪は、たっぷり水を含んで、雨が降り注ぐにつれ、水滴を垂らす。

貴女『風邪ひいちゃうし、早く戻ろう…』

大きな雨の音で、自分の声すら耳に届かない。

私は洗濯物の山を抱えて一旦自分の家に向かった。



_____


…雨、やまないな

自分でやませることも出来るんだけど、

“仕事の都合”なんて理由で天気を操りたくない。


やむのを待つんだ…





…あ



お母さん、大丈夫かな…

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