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藤ヶ谷side
やっと、次の日の朝が来た。
俺の目は、夜中もぱっちり。
あの人のことを考えてたら、寝れなかった。
藤「ぅー。寝たい、けど、眠くない…」
独り言をボソボソとぶやいていると、俺の部屋に近づく足音が聞こえた。
今の時刻、7時29分40秒。
これは、ワタが起こしに来る時間だ。
しかも、扉を開けるのは7時30分00秒。
雇ってから1度も、一秒も遅刻をしたことがない。
7時30分…
横「太輔、起こしに来たよ!」
ぴったりにドアが開き、ワタが部屋の中に入ってきた。
藤「あ、ワタおはよ。」
俺がワタに目線を移すと、ワタは固まった。
横「た、太輔…目の下、クマだらけ……」
藤「え?うそ?」
自分でも、鏡で一切確認をしてない。
横「今すぐ寝なさい。散歩も無し。」
藤「えー!」
楽しみだった日課がぁぁ…
横「でも、いまちゃんと寝てくれたら、ちょっといつもより時間は遅くなるかもしれないけど…散歩行けるかも!」
藤「はーい!おやすみなさい!」
今すぐ寝なきゃ!散歩も行けない…!
目を閉じても、思い出すのはあの人。
小柄な人で、でも、堂々としたオーラで…
藤「ワタ、寝れない。」
目を閉じながら近くにいるであろうワタに呼びかける。
ワタにいえば、どうにかなるかなぁ?
横「知らないよ。」
ぅ”……そうですよね……
ぱっちり目を開けてワタを見ると、ワタは
『これであなたも料理マスター!冬の、あったか鍋レシピ!』
なんて、書かれた表紙の本を真剣に読んでいた。
横「あと今日は、家庭教師の先生も来るんだから。」
藤「え…聞いてないケド?!」
平然そうに話しているワタにガバッと布団から起き上がった。
こっそり会いに行けそうに無いじゃん〜!!
横「うん。だって話してないもん。」
会いに行けそうにない……
あ!
夜中にだったら、ワタにもバレずに出掛けられる!
藤「んふ、ふふっ」
ニヤニヤとしながら、また横になった。
藤「んへへっ、んふふふ…」
横「太輔壊れた?はやく寝とけ?」
ワタの心配そうな声が聞こえた。
藤「はーい。」
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玉森海叶(プロフ) - お久しぶりです!コメント、ありがとうございます!正反対の2人の恋物語、是非見てってくださいね!(´罒`) (2017年12月25日 15時) (レス) id: 84e81f6008 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつクローバー(プロフ) - お久しぶりです。新しい小説おめでとうございます!正反対の人生を歩んできた2人の恋、楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年12月25日 7時) (レス) id: cbc9382471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2017年12月23日 17時