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「えっ、女子生徒…?」

「ベスト青だしイグニハイドか?」



新入生のフロアを歩くとやっぱり視線が集まる
1年前もそうだったなあ…



A「あの〜、先輩」

『えっ、はい』



まさか話しかけられるとは思わなかった
思わず後退りする

顔を上げるとチャラそうな子が4人立っている
当然私よりも背も高く、威圧感がある



B「今からお茶しません?」



ストレートにナンパ言葉がぶっ飛んできた

お茶なんて柄じゃないでしょうが!
と思いながら首を横に振る



C「えぇ〜先輩と仲良くなりたいんですよ、俺たち」

B「そうそう」

A「あっ先輩3年生ですか?」

『…そうだけど』

D「やっぱりな〜超綺麗だから」



一発 喝を入れてもいいけど
そんなことしたら一瞬で悪目立ちする



B「ってことで、行きましょ行きましょ」

『いや、ちょっと…どこに…』



マズイな…どうしよう
周りは見て見ぬふりしかしないし
新入生に助けなんて求めれないし

遂に肩まで掴まれて我慢も限界になってきた頃、
私の用があるA組から出てきた 見慣れたモノトーンのモコモコが目に入った



『あ、クルーウェル先生!』

A「…やべ」



背の高い4人の間から顔を覗かせて
必死にここだとアピールする



クル「なんだ?…A・エレシーか」



そうです正解です とブンブン手を振る



『ちょっと助けてくれませんか!』



そう言うと
カツカツと高そうな革靴が音をたてて近づいてくる



クル「助けを求める程ヤワじゃないだろう
新入生の前ではいい子ちゃんか?」

『この学園内では目立つとろくな事がないので!』

クル「まあ、それは言えてるな」



ピタッと靴音が止んで
4人よりも高い位置から先生に見下ろされる



クル「絡まれているのを見るのは久しぶりだな
貴様ら、こいつから手を離せ」



肩に置かれていた手も離されて
小さくなった新入生の子達



『ありがとうございます』



クルーウェル先生に頭を下げてお礼を言うと
気をつけろよ、と早々に通り過ぎて行った

先生には、1年生の時に絡まれていたのを
何度も助けてもらったのだ
誰かと一緒に行動しろ、とよく言われたのを思い出す


懐かしい気持ちになりながら、またA組に向かう



エース「あれ〜?A先輩じゃん」



この声は



『エースくん!』

エース「えっ、なに」



私が思っていたのと違う反応だったからか
少し驚いた表情のエースくんとバッタリ会った



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(プロフ) - モチモチnana.さん» コメントありがとうございます!少しずつですが更新再開しようと思うのでよろしくお願いします〜! (2021年9月21日 0時) (レス) id: b181aeeb71 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチnana.(プロフ) - 面白かったです!更新待ってます´`* (2021年8月20日 23時) (レス) id: b16ecd2175 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 闇猫さん» うわー!!ありがとうございます(^^) (2021年1月13日 17時) (レス) id: b181aeeb71 (このIDを非表示/違反報告)
闇猫 - 面白いです! (2020年12月18日 17時) (レス) id: 41a8401c93 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - れおさん» れおさんありがとうございます!そうですね…イデアの小説増えてほしいです^^;あまり速いペースでは更新できませんが温かく見守っていて頂ければと思います! (2020年10月9日 20時) (レス) id: b181aeeb71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月4日 23時

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