【WT】エリートちゃん��

太刀川隊とエリート ページ3

.








「それにしても二宮さん怖かった……」

「お前どんだけアドレナリン出てたのか知らねえけど、アイツの弾に絶対に当たんねえとか良く言えたな」

「アドレナリンフィーバーしてたんでしょうね。私も今だったら多分死に際にしか言えないです」

「ぶっは！！死に際には言えるのかよ！」




高梨防衛任務アドレナリン事件はなるべく思い返したくない出来事である。二宮さん、太刀川さんを太刀川って呼べるくらい凄い人だったなんて知らなかったし、やらかした大賞……

今になって考えるとひたすらにシンドイ発言だな




「つーことは二宮さんの言ってたA級の調子に乗った万能手って高梨ちゃんの事か〜〜！！いやあ、なるほど」

「あはははは……あれ、出水先輩さっき呼び捨てで呼んでたから昇格したのかと思っていたけど、戻っちゃいましたね」

「え！？俺、呼び捨てしてた！？」

「してたしてた。Aは雑魚じゃないみたいなこと言ってた時。すっかり流したのかと思ってたけど掘り返したな」




ケラケラとベッドの上で笑いながら

「だって出水先輩と仲良くなりたいから」と笑うと
出水先輩は私の発言に、ぱちくり、と瞬きをして
頰を物凄く緩めると口元を押さえて両手で顔を覆う




「〜〜〜ッ」

「お〜〜い、シャイズミく〜ん。戻ってこ〜〜い」

「そうだぞ、シャイズミ。その年で女慣れしてねえとかやべえぞシャイズミ。戻ってこい」

「いやだって、高梨ちゃんが俺と仲良くなりてーとか言うから！！可愛ッ！！？可愛すぎかぁあ〜〜……くああ、やばい」




そのまましゃがみ込む出水先輩を太刀川さんと国近先輩が揶揄って出水先輩は「うぜーうぜー」と2人に色々反抗するかのような言葉を発していた。

本当にこの部隊実戦じゃないと強いとか思わないな




「じゃあ、Aって呼ぶわ。Aの事」

「ええ〜〜、じゃあ私も呼んで良い？折角同じ部隊なのにAちゃんって呼ぶと遠く感じるのだよ〜」

「是非！私も柚宇先輩って呼んで良いですか！！？」

「よかろ〜〜う！」




やった、と柚宇先輩と出水先輩とハイタッチをして騒いでいると会話に入れてもらえていない太刀川さんは「あー若いって良いなーー」と1人でイジケ出した。

仲間に入りたいのか、この人。と

言う顔の私達の心の声でも感じ取ったのか太刀川さんは唇を尖らせる。




「太刀川さん面倒くさいですよ」

「それな〜」

「そーそ、太刀川さんマジ面倒くせー」

「俺泣くけど？」








.

嵐山さん時枝先輩とエリート→←太刀川隊二宮さんとエリート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す