愛って、何ですか。 ページ9
チョロ松side(まだこの時にはトド松たちの記憶は消えていない。)
７年前の早朝だった。
Aの異常なコレクション癖が発覚したのは。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この頃もう既に、Aの右腕には義理の母親に切られた傷が残っていた。
１年半前におそ松兄さんが殺したボスと出会ったことを義理の母親に知られたAは、
僕らの知らないところでナイフで脅されたという。
Aを傷つけた義理の母親は暴行罪で逮捕、
そして義理の母親をトップとしていたマフィアも潰れた。
１年半後に出所した義理の母親は、
出所したその日に僕らのアジトにやってきた。
義理の母親が訪ねてきたとき、僕らはAに留守番を頼んで６人でマフィア潰しをして行っていた。
僕たちがマフィアを潰している間にどうやら、
カラ松「A、お前…！」
一松「ウソだろ…」
十四松「おばさんが…ッ」
Aは、僕らのアジトを訪ねてきた義理の母親をナイフで刺し殺したようだった。
だが、驚くところはそこじゃない。
その義理の母親の顔には"目がなかった"。
両目が、くり抜かれていたのだ。
………Aの手によって。
トド松「A！A！！ねぇ！」
初めて自分の手を汚したからか、
トド松に揺さぶられても「ふふっ…」と小さく笑うだけで、
それ以上の反応はしなかった。
ただ、両手には義理の母親の目…
後にAがよく言っている
”宝石”が血まみれになって握られていた。
おそ松「目くり抜いたヤツ初めて見たよ〜
A、やるじゃん。
お前ならマフィアになっても生きていけんだろ。」
「ふふっ、そぉ…？
宝石狩り、楽しいの…
もう快感だよ…
絶望を浴びた”宝石”、狩るの…」
その後Aはニヤリと笑い、
「宝石狩り………
兄さんたちなら、一緒に行ってくれるよね？」
と言った。
ただ、僕たちを見て不敵に笑うAは異常だった。
まだ13歳だと言うのに。
座り込むAの手の中から、
義理の母親の”宝石”が僕たちを呪うかのようにじっと見つめていた。
この出来事が、
Aをマフィア界でも存在しない、
異常なコレクターと化させていったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤葦 葵(プロフ) - トランペットさん» ありがとうございます！ (2017年10月7日 11時) (
レス) id: 3a4de15e62 (このIDを非表示/違反報告)
トランペット - 頑張って下さい！これからどうなるか楽しみにしています！ (2017年10月7日 11時) (レス) id: c093bb2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤葦葵 | 作成日時：2017年3月25日 10時
