92,茶番多め ページ20
〜一松 side〜
チョロ「ていうか、女の子がそういうのサラッと言っちゃっていいわけ?」
トド「恥じらいとか全くなかったよね」
『慣れてるし』
「「「「「「はぁぁぁぁ!?!?」」」」」」
おそ「なに!?なに慣れって!?え、初めてじゃないの!?」
『いや、ほんとにされたのは初めてだけど寸前まではあった』
カラ「だからってそんなあっさりしてていいのか!?」
『こちとら何回も襲われかけてるからね。キスくらいどうってことないよ』
一「こっちからしたらどうってことあるんだけど!?」
『え、君ら関係ない』
十四「関係あるよ!!」
『えぇー…』
Aがあからさまに面倒くさそうな顔をしている。
が、それどころじゃない。
Aのそのぶっ壊れた神経のほうが問題だ。
『とりあえずまだ大丈夫だから安心しとけば?』
いたずらっぽく笑うAは少し嬉しそうに見えた。
『さて、くだらない茶番は置いといて…』
Aの目に鋭い光が宿る。
どうやらここからが本題だ。
『シオン ファミリー。レンも高橋もそこにいる』
トド「聞いたことないよ、そんなファミリー」
『私も知らなかった。下手したらザクロよりも上かもしれないね』
おそ「は!?」
『ドーピングとかしてるって噂がたってるらしい。しかも味方を操られる可能性もあるから大人数は連れていけない』
十四「…」
『だから、みんなにお願いがあるんだ』
Aは俺達の目を見据えて言った。
『一緒に来て欲しい』
真剣なAの眼差しが俺達を貫く。
『自分が死ぬかもしれない。兄弟を失うかもしれない。辛い思いをさせるかもしれない。…それでも、君達に頼みたい』
Aの瞳が不安げに揺れる。
『ダメ、かな』
俺はゆっくりと俯いた。
死ぬのは怖くない。
けど、兄さんや弟がいなくなるのは嫌だ。
そんなふうに考えてしまう自分がいる。
情けなくて仕方ない。
おそ「俺は行く」
『おそ松…』
おそ「Aは俺達を信用してくれてるんだろ?だったら断れねぇよ」
おそ松兄さんはへらりと笑い、鼻の下を人差し指で擦った。
カラ「俺も…」
チョロ「僕も」
十四「俺も俺も!」
トド「僕も」
おそ松兄さんに続き、みんな次々と行くことを決めた。
おそ「一松はどうする?」
…俺達は六つ子。
俺があいつであいつが俺。
俺だけ立ち止まってられない。
一「…俺も、行く」
『…みんな、ありがとう』
そう言って、Aは綺麗に笑った。
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夜風 樹(プロフ) - 結菜さん» コメントありがとうございます!いえいえこちらこそ!返信クソ遅くてすみません!シリーズすべてにコメントしてくださいましたよね!ありがとうございます!楽しんでいただけたのなら幸いです!これからも頑張ります!ありがとうございます! (2018年8月5日 11時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - コメントクソ遅くてごめんなさい!最初から全部読ませていただきました!とても楽しかったです!これからも作品作り、頑張って下さい! (2018年8月5日 6時) (レス) id: 4eaa158dbb (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - メプルさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです!次回作の方も頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
メプル(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しんで読ませて頂きました!新作も読みます!頑張って下さい!(●'д')bファイトです (2018年6月9日 22時) (レス) id: 57070503d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜風 樹(プロフ) - ピカグさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!これからも全力が頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年5月28日 0時) (レス) id: 18422badd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜風 樹 | 作成日時:2017年11月12日 23時