伍拾玖話 意外な一面? ページ29
〜ハンジside〜
合図を出しても反応のないエレンに、疑問を持ちはじめた。
ハンジ(初めてだったから、緊張したのかな?)
でも、その気持ちは違った。
貴"…ハンジさんっ"
ハンジ"!ど、どうしたんだい?"
いきなりエレンの声が聞こえてきたので、びっくりしてしまった。
貴"………いかない"
ハンジ"えっ"
貴"巨人化、できないよっ"
ハンジ「!?」
頭に響いた声はとても震えてて、幼児が母親に怒られ泣きながら言い訳をしている時のようだった。
ハンジ"待ってて!今すぐ行くからっ"
急いでエレンのいる位置に行くと
ハンジ「なっ」
辺りは血だらけで、エレンは私を見つけると震えだし泣き始めた。
ハンジ「エ、エレン」
なぜ泣いているのか聞きに行こうと一歩前へ踏み出すと
貴「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ上手くいかなくてごめんなさいわからなかったんです。本当ですっ。ごめんなさいごめんなさいっ」
ハンジ「っ!」
しゃがみこみ震える体を抱きしめながら訴えるエレン。
ハンジ(何故このような事に?)
わからない。わからない事だらけだった。ミカサからこんな事があったなんて知らされなかった。
リヴァイ「おい、どうした」
ハンジ「!リヴァイ…」
どうやらリヴァイ達も気になったのかみんなを連れて来た。
エルド「…エレンに何かあったんですか?さっきから産まれたての子鹿のようにガタガタと震えていますが」
ハンジ「うん、まぁ、色々とねσ^_^;」
オルオ「ケッ、本当は強いんじゃねぇの?」
ペトラ「何言ってんのよ」
オルオ「はっ、結局は自分が可愛いんだよ」
ペトラ「オルオ!それはっ」
オルオ「で、どうなんだよ」
貴「……ヒィッ」
オルオが近くとエレンは余計に震えてしまった。目の焦点が合わなくなり、呼吸も荒くなってきてしまった。
ペトラ「オルオ!何余計な事を言ってんのよ!!余計に怯えちゃったじゃない!!」
オルオ「だってよ」
こうしている間に、エレンは"ごめんなさい"と繰り返し言っていた。
リヴァイ「おい」
貴「((ビクッ」
ハンジ「!ちょっ」
考え事にボォ〜としていてリヴァイがエレンに近いている事に気付かなかった。
リヴァイ「別に、気にする必要はない。今日、出来なくても、近いうちに出来るようになるはずだ。だから、今は焦らなくていい」
貴「………」
リヴァイの意外な一面に、私を含めリヴァイ班のみんなは驚いていた。
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作者名:天空の姫君 | 作成日時:2014年12月30日 10時