【進撃の巨人】 NTEOTW KYHU season3 (ページ11)

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28 繋がり① ページ11

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眼の前の色彩が奪われ、世界が白黒になった。

「ハウターが、死んだよ＿＿＿＿＿＿＿＿」

これは現実なのか、夢なのか、自分は今立っているのか座っているのか、全ての感覚を奪われたかのように何もできない。声も出なければ、涙も零れない。

なんでこんなに皆が傷つかなければならないのだ。

巨人のせい…？

ああ、私のせいじゃないか。

私の傍にいると皆不幸になってしまう。なんで今更気づいたんだ。

母さんも父さんも、兄さんだってミランだって...皆私のせいで。

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十二歳になる年、ウィルは訓練兵団に入団した。
反対されると分かっていたため、入団当日に勝手に女学校を退学し、叔母にそのことを伝えた。あまりにも身勝手な行動に、叔母は酷く怒った。

「入団するというなら、二度とこの家には入れないわ！！」

そう言えば、ウィルも諦めると思ったのだろう。しかし、ウィルはそれで良いと言いい、家を出た。

「お姉ちゃん、待ってよ！」

すぐに妹のミランが追いかけてる。

「ミランごめんね。

でも、もう決めたの。

私はもう我慢したくない。」

“ 自由の翼 ”

それを初めて見たとき目を奪われた。

父と兄が、それを身に付けて外の世界で戦っていると知り、自分もそこに行きたいと思った。

ウィルにとって“ 自由 ”という言葉がどれだけ輝かしいものに聞こえたか...

「姉さんは、いつも私を置いて行ってしまう...」

「ミランっ...」

この後何と言ってミランを説得したのか、よく覚えていない。でも、ミランに嫌われても良いと思って強く突き放すような言葉を投げたと思う。

優秀な父と兄を持つウィルは、訓練兵団に入団後注目の的だった。
スメットの娘、妹として見られるウィルに妥協は許されない。自分の失態は、父と兄の名を汚すことになると思い、死に物狂いで学び、鍛えた。

何事も完璧でなければならないと、周りのことなんて見向きもせずにいたウィルに近寄ってくるものはほとんどいなかった。
しかし、そんなウィルに一人だけ話しかけてきた強者がいる。

ハンジ・ゾエ

彼女は社交的な性格をしていて、誰とでも直ぐに打ち解ける事ができるが、特定の人達の固まることはせず、どちらかというと単独で行動していることが多かった。