【呪術廻戦】。悟くんと傑くんの本気。 (ページ15)

今日:78 hit、昨日:55 hit、合計:217,962 hit

見直して14日目ページ15

'

「っ……」

自分で言って自分で泣きそうだ。視界がぼやける。

早く補助監督の人帰ってきてくれないかな、

なんて願った時

「違う。そうじゃないんだ、」

と、私の頬に手を添えた。

その反動で涙は零れ、視界がぼやけなくなった。

目に映ったのは焦るような、心配してる彼の表情。

……何をそんなに焦って…

「今にでも襲いたいくらい、堪えてるんだ」

「…え」

「今のAが視界に入るとどうしてもダメなんだよ
手を出したくなる。

…でもAの嫌がることはしたくないからね」

「…」

「むしろ人の気も知らないでタイツまで脱いだ君に叱りたいぐらいだよ。」

「っ…」

太腿に触れた手に思わずビクッと体を震わせた。

「せめて、これぐらいは許してくれないか？

大丈夫だよ。これ以上は何もしないから」

そう言い、再び視線を窓の外へと移した夏油先輩。

何を思ったか、私はそんな彼が愛しくなってしまった。

あぁ、チョロいんだ…わたし。

この浮気者2人に引っかかった自分の本質が見えた気がする。

愛ほど歪んだ呪いは無い…

硝子さんは…五条先輩と夏油先輩のことを言ってたけど

それは私にも言えるのかもしれない

「…」

太腿に置かれた手にそっと、手を乗せた瞬間

「ッ…！！」

それが合図かのように、腰を抱き寄せられ一気に距離が縮まる。

「…煽った君が悪いんだよ」

押し倒され、視界が反転する。

車の中だ。勿論十分なスペースなどない

私が小さいから…まだ可能になってるだけで…
だから夏油先輩との距離が近い。
顔だけじゃなくて…全部が近い

私の心臓の音聞こえてないかな、

ぁ、私スカート濡れてるんだった…夏油先輩のこと濡らしちゃう…

火照る顔。いっぱいいっぱいな頭でそんなことを考えていると

「……悟とキスはしたかい？」

と、見つめられた

「……」

また顔が赤くなった気がする、熱い。

そんな口を噤む私に対して察したのか

「なら…遠慮しなくていいね｣

「ぁ、…」

'' 待って '' それより先に口を塞がれた

五条先輩とはまた違った優しいキス。

触れるだけの……

「あの、そのっ……」

顔が熱い、心臓がバクバクと音をたてる。

初キスした嬉しさと緊張でどうにかなりそうだ

「悟の馬鹿に初キスは奪われちゃったからね

……こっちは私が貰うよ」

深い口付けをされた

しかしいつもと違うのは舌を絡められたという事だった