279話 ページ35
貴方side
あれ?さっき体育館の方へ移動してきた廊下と何か違う…
それに体育館から出たら私は車椅子無しに立っていた。
モノクマの仕業かしら……?
〜武道場〜
1人でウロウロしてたまたま入った武道場内には創が居た。
何かの本を手にしている。
貴方「あ、創。何その本?」
日向「うおっ!…Aか」
色んな意味で驚く彼はそっちのけで私は、創の開いた本を覗き込んだ。
貴方「マンガでわかる希望ヶ峰学園の話…?」
『私立希望ヶ峰学園は"特別な才能を持つ高校生"だけが入学を許可される政府公認の特殊教育機関である。国の将来を担う"希望"の育成を目的とし、その卒業生の多くは各界の重要ポストを担っている。』
日向「……」
『その生徒たちはスカウトされて入学するが、スカウトする者は…才能の教育者であり才能の研究者である希望ヶ峰学園の"教職員"達であった。』
貴方「どういうこと?才能の教育機関じゃなくて才能の研究機関だったってこと…?」
日向「…まだ分からない…」
私の頭は混乱していた。
『だが…希望ヶ峰学園はここ数年、深刻な資金不足に悩んでいた。このままでは才能の研究が立ち行かなくなると考えた学園側は…ある制度の導入に踏切った……それが』
『予備学科である』
予備学科……!?
希望ヶ峰学園は一般の生徒を入れる事により莫大な資金を集めることが出来たと…
でも予備学科の先生はただの一般教員。才能を芽生えさせる気は更々無かったのだ。
『学園創立以来の悲願である"人類の希望となる真の天才"を生み出す為に…だがその矢先にあの事件が起こる。』
日向「世界を震撼させた"人類史上最大最悪の絶望的事件"のきっかけとなる事件、"希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件"……」
『その事件に巻き込まれた希望ヶ峰学園は長い歴史に幕を下ろすこととなる……おしまい』
日向「広げた風呂敷さえ畳まない唐突な終わり方だな」
貴方「な、何この本……本当にこんなことが……あっていいハズないのに……!」
まさか、本にあった事件は本当にあった事件じゃないよね…
創はうつむいていた。
日向「予備学科……俺もそこの生徒なんだよな…?」
貴方「っ……今はとにかく考えないでおこう」
私は無言でドアへ進む創の後ろをついてった。
信じたくもないような希望ヶ峰学園の話。嘘であって欲しい……
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うじっしー(プロフ) - やえさん» ありがたいお言葉……!また更新頑張っていきますね(*^^*) (2021年5月17日 0時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます!更新がんばります! (2021年5月17日 0時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ?(プロフ) - 初めまして! サクラと言います!私も、ダンガンロンパシリーズ大好きで最初から読ませてもらってます! ダンガンロンパのアニメの動画なんですけど、Amazonプライムビデオだと無印も絶望編も希望編も全て無料で見る事が出来ますよ! (2021年5月16日 23時) (レス) id: 12622ccc94 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年4月4日 20時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
やえ - すごく面白いです!これからも無理しない程度で頑張ってください! (2020年6月30日 18時) (レス) id: bf9ff1b202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うじっしー | 作成日時:2017年8月29日 0時