32 ページ32
AM3:00
貴「ッ……!!」((ｶﾞﾊﾞｯ
ふざけんな…またかよ…
苦しい、息が苦しい
俺は両手を首に回す
丁度自分で首を絞めるかのような形になる
息が苦しい、気持ち悪い
ダメ、ダメ、ダメ、笑わないとまた怒られちゃうよ
例えいびつでも笑ってないと
ねぇ、ねぇ、笑ってるよ
俺笑ってるよ
偉い子でしょ？
褒めて
頭を撫でて、昔みたいに撫でて
「よく出来ました」って頭撫でながら褒めて
貴「ｱ…ﾊﾊ…」
撫でてくれる人なんていない
もういない
分かってた
何を今更馬鹿なことを
あー気分悪い
征ちゃん寝てるよね？
貴「…寝てる。可愛い」
俺は征ちゃんを起こさないように慎重に部屋の外に出た
階段を降りて台所に行く
コップに水を汲んで、一気に飲み干した
そして1階にある"部屋"に入った
いつ入っても吐き気しかしねェ
嫌な記憶が鮮明になる
泣き叫ぶ俺
『笑え』と執拗に叫ぶ男
その手には凶器
その凶器の種類は豊富で、金属バットから見たことのない拷問器具まであった
いつも夜はこの部屋に連れてこられる
昨日征ちゃんに見られたあの紙だって、親戚の子とゲームしたからなんて理由ではない
俺への戒めとして男が書いて俺に持たせた物
アイツがいない時はそれを見て笑うようにする
引き出しに片付けるの忘れてた
あとでゴミ箱の中から回収しないとな
それにしてもアイツの徹底ぶりは何なんだ
俺の感情を支配して優越感に浸っているのか
それともそれを口実に俺を痛め付けたいだけなのか
よく分からない
ここの気温は極端だ
夏はそこまで暑くない日でも40℃近くになり、冬はあまり寒くない日でも氷点下になったりする
閉じ込められれば当然、死にそうになる
貴「はぁー…戻ってもう1回寝るか…」
俺はその部屋から出て階段を登った
部屋に入って静かに布団に入った
今から寝たらきっと寝坊するな
まあ良いか
眠い時は寝るのが一番だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧夜叉 - 絵羅さん» まさかの同じ部屋です！(笑)俺も赤司好きなんですよ(笑) (2015年10月27日 7時) (
レス) id: df13107a89 (このIDを非表示/違反報告)
絵羅 - まさかの同じ部屋！？政ちゃん好きー(*^-^*) (2015年10月26日 20時) (レス) id: 7bedf8e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 絵羅さん» 虹村先輩出したくてですね！出してやりましたよ！← (2015年10月16日 16時) (レス) id: df13107a89 (このIDを非表示/違反報告)
絵羅 - 虹村せんぱーry可愛いでs (2015年10月16日 7時) (レス) id: 7bedf8e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 絵羅さん» 俺も見たいでs(( (2015年10月14日 20時) (レス) id: df13107a89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：碧夜叉 | 作成日時：2015年10月2日 22時
