カラ松と私と。

人間？ ページ6

『』･･･貴方
「」･･･貴方以外
カラ松side








帰り際。

十四松が首を傾げて俺に話しかけた。



「兄さん、Aちゃんって…人間？」




…え




「why十四松！？何を言ってるんだ！？し、失礼だぞ十四松！！！」



十四松らしい質問だが、言っていいことと悪いことがあるだろう。


俺はため息をついた。



「…十四松、Aは人間だ。

他の何者でもないさ。」



十四松は傾げていた首をいっそ傾げた。


「なんで言いきれるの？カラ松兄さんは、Aちゃんの兄さんなの？」


「そ、それは違うぞbrother…俺はだなぁ…」


「聞いて、カラ松兄さん」


十四松の方こそ、俺の話を…


「兄さん、人ってさ、親しい人の全てを分かったようにその人の話をするんだよ。

実際、家族でもなんでもないのにね〜

でもさ、いくら家族だってその人のことぜーんぶ分かってる人なんていないよ。

僕のこと、全部知ってるの？カラ松兄さん。」



「い、いや…全部はわからない…」


「そうだよね、じゃあAちゃんのことは、Aちゃんしか知らないことだってあるはずだよね〜

僕、聞いてみるから！」


「さ、さっきの質問をか！？」


「兄さん、大丈夫だよ〜」




なんだかとっても心配だ…



十四松には、兄の俺でも敵わないな…






.

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