出会ってしまった。 ページ28
莉犬side
ある日、街を歩いていたとき。
一瞬だったけど、すぐに分かった。
横を通った女の子。
『ねぇ、棗ちゃん。』
その子はビクッとして立ち止まる。そして目を見て、怯えている。
俺のことは覚えてくれていたようだ。
棗「……はい、…莉央…さん。」
『…少しカフェで話さない?』
棗「わかりました…」
『…ふぅ、…。それで、棗ちゃん。全部 Aから、聞いたよ。どうして…あんなに仲が良かったのに、今みたいになったのか…教えてくれる、?』
重そうな口を彼女は開く。
棗「…友達だったからこそ、負けたくなかったんです。…Aは、勉強しなくても…成績がよくて高校に入ってから負けるのが怖かったんです、…私の…うしろにいればいいのに、って…思っちゃって……、」
理由が分かった。そーゆーことだったんだ。
『…そしたら、やめ時がわからなくなっちゃったんだね?』
棗「はい、…っ…ごめん…なさい、っ」
『…それは、きっと誰にでもある気持ちだけれど…、しては…いけないよね?』
棗「はい、…っ。」
…うん、大丈夫。棗ちゃんは嘘ついてない。
本気で元に戻りたいと思っている。
『うちにおいで棗ちゃん。家にAいるから、…少し、話してみよう。』
棗「…!…ありがとうございます、!」
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SUGAR(プロフ) - 体調に気をつけて更新頑張ってください!応援してます!! (2020年2月18日 21時) (レス) id: 731e28b242 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - とっても気に入りました!更新頑張って下さい! (2019年12月12日 14時) (レス) id: 6a92787452 (このIDを非表示/違反報告)
恋兎(プロフ) - ファーマーさん» コメントありがとうございます!(´;ω;`) うれしいです頑張ります! (2019年12月6日 23時) (レス) id: d665a17227 (このIDを非表示/違反報告)
ファーマー - こんにちは!ファーマーです。 いつも読んでいます! 応援しています!頑張ってください! (2019年11月30日 16時) (レス) id: d645669736 (このIDを非表示/違反報告)
恋兎(プロフ) - ゆずさん» コメントありがとうございます!、人物紹介にも記載した通り、無性です。本当の性別を知っているのは恐らくこの物語の莉犬くんだけでしょう。『りひとくん』と呼ばれているのはりひとの声も容姿も中性的であるからだというように考えて頂けたら嬉しいと思います! (2019年11月25日 23時) (レス) id: d665a17227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋兎 | 作成日時:2019年11月17日 21時