僕の兄は莉犬くん。

？？？ ページ27

？side


あの子は私の1番の親友だったの。


あの子はすごく人気があった。


こんなんじゃ高校で負けちゃう。


私が1番で、あの子はそこにくっついてくればいいと思ってた。


必死に勉強した。


今までにないほどいい点で高校に入った。







だけど。









「ねぇ！棗〜！どうだった？入試500点中何点合格！？」

『457。』

「え！すごい！！！めっちゃ伸びてるじゃん！」

『Aも合格したんでしょ？何点？』

「…ぁ、えっと…」

『なに？笑 早くいいなって笑』


きっと私より低い。


「…482…」



は、？…うそでしょ？Aは私が勉強してる時でも漫画を読んでるような奴だった。力を入れてるようには見えなかったのに。


負けた。



それから、高校生活でAへのいじめを始めた。


あいつは驚くほどすぐに黙って。髪を切ってやった。
画鋲もいれてやった。変な噂だって流してやった。


保健室でチケットを渡された時はズタズタに切り裂いてやった。









今更やめられないのだ。









やめ時が、









分からない。









ごめん、






ごめんね、









A…

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