雨とペトラ 1 ページ1
「……なんだこれは」
午前9時。
いつも通り橋でシャイなカラ松girlを待ち12時半丁度に家へ帰った時だった。
お「ん?おけーりカラ松。んな所で立ち止まってねぇで靴脱いで入れば?」
「あ、あぁ…そうだな」
そこまで驚く事でもなかったが
昨夜までは何もなかった玄関付近の壁に姿見タイプの鏡が立て掛けられていた。
これは何故あるのかと指差し聞けば
お「これでお前突っ立ってたのね…、デカパンの試作品なんだってよ。一松とトド松が貰って来たらしーけど。」
なんでも”その人”の心を映すのだとか。
「ブラザー達は試したのか?」
お「一応なー。いやぁ笑った笑った、トド松とかすっげぇよぉ?ゲッスい顔映ってもうwww」
ゲラゲラと笑い お前も試してみろよ と言う。
俺も多少は興味があったし、この俺と言うのにはなんら問題も無い。
「…ッフ。いいだろう!おそまぁつ、どんな俺が映されても驚くなよ?」
そう言えば俺は早速と鏡の前に立った。
お「驚くワケ………は?いや、え?」
唖然とした表情に冷や汗を浮かべる
恐らく、そこには俺が映っていたからだ。
そりゃあ俺が映るだろって?
ノンノン、違う。そこには紛れもない俺が、俺そのものが映っていたんだ。
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昔、赤いパーカーを着た彼奴が言った。
「いつか空は灰になって落ちる」
と。
今になって意味が分かる気がする。
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お「…ま、まぁ試作品だしな!!!こういう事もあるだろ!!ちょっくらパチ行ってくるわ!!!!」
焦るように行くのが丸わかりだな。
デカパン博士の物で試作品とは言えこんな事無かった筈だ。
……小さい頃よく言われていた言葉を思い出す。
『カラカラカラッポのカラ松』
…果たして、本当にそうだったのだろうか??
心を映すと言うならば、心境を映すと言うこと。
俺が今、…心から思っている事は?
「………兄弟達から愛されたい……なんてな。」
そうなのか。
確かに言えばいつも何処かで愛される自分を思い描いていた気がする。
そんなのはきっと妄想に過ぎないが。
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願う事とは裏腹に、境界線を引いてしまうのも
何かしらの共感覚のせいにした。
裏山の山上で夜に見える街の灯の海で
ずっと居場所を探してる。
兄弟達と横に並んで行こうと言うにも”退屈”が足に染まって動かない。
少しだけ、ほんの少しだけ先の景色が
「…見たいだけなのにな」
動いてくれ
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ゆゆりんご(プロフ) - え、ボカロ?松??私得 (2019年11月12日 21時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
螺旋アダムスキー脊髄受信体▽(プロフ) - 長兄松ガールさん» わぁぁぁ!コメント初めて貰いました!!有難う御座います!!!嬉しいと思ってもらえて此方も大変嬉しいです!頑張るので結末まで良ければ見ていってくださいね!! (2018年6月7日 22時) (レス) id: be00fbf727 (このIDを非表示/違反報告)
長兄松ガール - おそカラと一カラスキなんではっきりいうとっっっても嬉しいです!しかもボカロ!嬉しいしか思わねえwこれからもがんばってくださいね! (2018年6月7日 0時) (レス) id: 141df8555e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:螺旋アダムスキー脊髄受信体▽ | 作成日時:2018年4月9日 23時