音楽科の眠り姫

◆三眠り… ページ3

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夢主side



｢こーが…こーがのクラス…｣



お腹…すいたなぁ。


今日。おべんとうを忘れたわたしは、いまこーがのところにきています


｢食べたい…はやく…｣


ぐきゅるる…って大きな音を立てるお腹をぽんぽん。と叩いてまた、歩き出す


｢ねぇ、ちょっとそこのアンタ。｣


がっ、と腕をひかれて思わず顔がこわばる私。ちょっといたかった…。


｢痛…｣


｢なんで、アイドル科でもプロデュース科でもないあんたがここにいるわけぇ？｣



…このひと。だれ。


｢あなた、だれ…？｣


｢こっちのセリフなんだけどぉ。アンタ誰｣

｢わたしは…香野…A…音楽科。｣


ふぁあ…眠いなぁ…はやく…こーがのとこに…行かなきゃ


｢で、なんで音楽科がここにいるわけぇ？｣

｢あの…わたし…急いでるんで｣

｢なんの用でここにいんのって聞いてんのぉ！｣

｢…幼なじみ。探してます…。それじゃ…ばいばい｣


くるり…と回れ右して歩こうとするけどあの人の視線が痛い…んん…あ、名前聞いてない…


｢あなた…名前は…？｣


｢俺は瀬名泉…｣


｢瀬名くん…それじゃばいばい…｣


ひらひらと手をふって。私はこーが探しに戻った

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