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お酒好きの剣士様と ページ4

「ちょっとっ、重いですっ……シャルルカン、様っ」

少しはご自分で歩いてくださいよっ!

全体重を肩にかけるシャルルカンに、Aは思い切り噛み付くが、完全なる酔っ払いのシャルルカンには全く届いていないようだった。

そうこうしているうちになんとか彼の部屋まで辿り着き、扉を開けてベッドまで彼を運ぶ。
落とさないよう注意しながら、ゆっくりと彼をベッドに下ろした。

ふぅ、と一息ついて彼の様子に目をやった。

そしてAはまた軽く微笑む。


「可愛い寝顔ですねえ、シャルルカン様」


そう、この人は本当に可愛くて──かっこいい。

初めてその姿を見たのは、南海生物が現れた時だった。
颯爽と現れた彼は、なんと暴れ回る南海生物を華麗な剣さばきで解体してしまったのだ。
その姿を一言で表すとすればまさに剣神。
思わず見惚れてしまったのを、今でも強く覚えている。

そんな私が彼に恋をするのに時間はかからなかった。
唯一難点があるとすれば、それは彼が女好きだという点くらい。


「あー、もうほんと、可愛い」


無防備な寝顔が可愛いのは、何も世間一般で言う可愛い女子(私は論外)だけではない。

剣を扱う瞬間があれだけ美しいだけあり、たまに可愛いところを見せられるとどうしようもなくときめいてしまう。


「……今日くらい、いいよね?」


そんな風に言ってしまう私も、きっと少し酔っていたのだろう。
気持ち良さげに眠るシャルルカン様の頭に手を載せると、そのまま優しく髪を梳いた。

サラサラとした白髪はとても気持ちがよく、いつまでも触っていたいとさえ思った。

だが、それは突然遮られることとなる。


「……A」
「っ、シャ、シャルルカン様!?」


小さくAを呼ばれたかと思うと、頭を撫でていた右手を強く掴まれたのだ。


「あ、あのすみませんもう出ますから!」
「ダメだ」
「……え?」


焦って手を離そうとするAをシャルルカンは呼び止める。そして勢いよくその腕を引っ張ると、Aを自身の腕の中に閉じ込めた。


「シャルルカン、様……?」
「好きだ。A」
「はっ……?」


突然耳元で囁かれ、Aはビクリと体を揺らした。

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ぴの(プロフ) - リクエストです!ジャーファルさんで謝肉宴お願いします!! (2019年1月15日 10時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
すず御前(プロフ) - スパルトスさまぁああああああああ (2018年2月16日 14時) (レス) id: 017ce6df75 (このIDを非表示/違反報告)
凰朧月鬼華(プロフ) - 素敵な小説ですね 。更新待ってます! (2018年1月13日 1時) (レス) id: dc0e03a692 (このIDを非表示/違反報告)
ミカノ(プロフ) - ネネさん» なんでもなんてそんなっ!めっちゃ照れます(*/□\*)っ できるだけ内容が被らないようにはしてるんですが如何せん発想力が乾物なもので^^; シチュの件分かりました!満足して頂けるよう頑張りますね! (2017年3月20日 23時) (レス) id: 76a07dd323 (このIDを非表示/違反報告)
ネネ(プロフ) - そうですね。ミカノさんの書くものはキュンと来てなんでも好きですが、アリババ君が夢主ちゃんを攻めてくれたらいいです! (2017年3月20日 21時) (レス) id: ffbb331e36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカノ | 作成日時:2017年2月25日 21時

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