急募18 ページ18
とは言いつつもずるずると引っ張られて結局学院に来てしまった。まぁあんまり休むと留年するかもだから来た方が断然いいんだけど。
「それでは私はここで失礼します！！」
『それ本気で言ってます？』
「はい！せっかくの告白現場をこの目で見たいとは思いますが彼が許さないと思いますので...☆」
それだけ言うと日々樹先輩はさっさとお得意の手品を使って消えた。ぽんっという音がして薔薇だけが降ってくるだけ。
派手な退場だ。
『えっと...今は授業中なはずだし。あ、でもレオ先輩は受けてないよね。取り合えず中庭にでも行くか』
すっかり軽くなった脚を進めて急いで中庭まで向かった。
＊
遠くにはぼーっと黄昏ているレオ先輩。何がそんなに見ていて楽しいのか。おかしなことに先輩の手にはペンもなければ紙もなかった。
こんなことってあるのか？なんて思いながらも私はレオ先輩に近づく。気まずいからあんまり話したくはないけれど日々樹先輩に背中を押されたからにはやり遂げなくては。
『レオ先輩』
緊張しながらも言葉を発する。ハッとしたように先輩はこちらに振り向いた。その顔には泣いた跡が濃く残っていた。
「A...」
『はい、そうですよ。珍しいですねいつも笑顔のレオ先輩がそんなに沈んだ顔をするなんて。似合いませんよ』
先輩の涙の意味を知っているのにそれを敢えて聞くとか私はばかなのか？ただ一度口にしてしまった言葉は取り戻せないわけで。
そっと表情を伺ってみれば彼は悲しそうな、でもどこか嬉しそうな顔をしていた。
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まかろん(プロフ) - ちよりさん» 返信がおそくなってしまい申し訳ございません。キャラの口調をしっかり書けているみたいでとても嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年10月16日 23時) (
レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
ちより(プロフ) - キャラの口調もそっくりで夢小説気分を久々に味わえました！素敵な作品をありがとうございます！私もこんな風に書けるようになりたいです…！更新大変だと思いますが無理せず自分のペースで更新頑張って下さいね！！陰ながら応援してます！長文失礼しました〜！ (2019年9月25日 1時) (レス) id: 5d8f01d30c (このIDを非表示/違反報告)
ちより(プロフ) - 初めまして！タイトルに惹かれて一気読みさせて頂きました（ ; ; ）とっても素敵で面白くて、ついついにやけてしまいました…笑 (2019年9月25日 1時) (レス) id: 5d8f01d30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2019年6月17日 20時
