15話 ページ20
陽雨side
『――はい、キノコ粥。食事は初めてだろうから、取り敢えずこれで慣らそうか』
歌仙「……ありがとう…」
正直作るのは“お粥”一択だったから
後はどんな粥にするかだけだった
キノコ粥を選んだのは、何故かおくられて来たから
宛名は無かったけど…
添えられた手紙の言葉足らずからして間違いなく義勇さんだ←
審神者就任祝いらしいけど…
何でキノコ?←それな
しかも無駄に種類豊富だし←
良く分からずに大体の知識で山で採ってきたのかな?
1/3の確率で毒キノコだし←
しかも何か葉っぱ混じってるなーと思ったらまさかのトリカブトっていう←
私を殺す気かあの兄弟子←
まぁ毒の調合に使えるから良いんだけど…
新しい毒(童磨用)が出来たらしのぶさんに送るか←
あと五条さんにも少し盛っとこ←五条「僕になんの恨みがあるの?」
うるさい。なんとなくだ←
歌仙「………」
歌仙は食事を拒否している様子は無いけれど
どうも戸惑ってるみたいだ
…私が出陣している間に、心の整理が出来たようだね
まぁ、ここまで心を許してくれるとは思ってなかったけど…
取り敢えず私が食べてみせると
歌仙も同じように一口食べた
歌仙「……暖かい」ボソッ
『…そうだね』
………歌仙は心を許してくれている
それは間違いない
けれど、どうも迷っているというか……
何かを恐れてる…?
というよりは…気持ちに蓋をしようとしているというか…
彼自身の枷が解けずにいるような感じだ
……まぁ、何を思ってるか、なんて
大体想像付くけどさ
本当、優しい神様だなぁ…
……夏油さんの呪霊、二、三体貸してもらおうかな
前任の居どころは、御館様に頼めば掴めるだろう
よし、覚悟しろよ屑野郎←
と、心の中で前任への拷問方を考えているうちに←
お粥を食べ終わった
さて、帰って直ぐ夕餉の準備だったからね
日輪刀の手入れをしないとね
生まれる前から、ずっと私と共にあってくれている
私の大事な愛刀
切れ味の良さと馴染み具合は、流石鋼鐵塚さんが打った刀ってところか
檳榔子色の刀身は夜空に溶けてしまいそうだけど
月に翳すと、月光のように、月白色に反射する
ふふ、鋼鐵塚さんの刀への情熱は凄いものだけれど
私も大概、“刀”というものに魅せられちゃってるなぁ…
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お萩(プロフ) - 猪鹿蝶とはNARUTOを意識したんでしょうか。違ったらごめんなさい。 (2021年1月25日 0時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
广 - 設定壱が前世になっていますが、今世では無いでしょうか (2020年12月21日 20時) (レス) id: 95efe95a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零月 | 作成日時:2020年12月6日 14時