両想い*11 ページ12
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千冬がぎこちない手つきで私の制服のボタンを1つずつ外していく。
千冬から言い出したくせに顔は尋常じゃないくらい真っ赤。
…なんて、私が言えたことじゃないか。
恥ずかしいのに、このまま千冬に触れられたいって思っている自分もいて、
千冬に身を任せて、その手元を黙って見ていた。
『…っ』
胸の当たりまでボタンを外される。
千冬は何も言わないまま、私の首筋に顔を埋めた。
そのまま少し吸われて、微かな痛みが走る。
「痛かったッスか…?」
『だいじょ、んっ…』
そう聞く千冬に大丈夫だと否定しようとすると、先ほどまでキスされていたところを指でなぞられて、ビクッと反応してしまう。
『ひゃっ…千冬…』
千冬は私の髪の毛を耳にかけると、耳に口づけた。
止めようとするも、何故か力が入らなくてされるがままになる。
『耳やめて…やっ…』
「Aさんの可愛い顔、もっと見せて…」
千冬が私の言葉に耳を貸さない。
私から声が漏れるたびに、嬉しそうに目を細めるだけ。
千冬は耳をペロッと舐めた後、そっと噛んできた。
「耳、弱ぇんだ…」
『やっ、ちふ、ゆ…怒るよ…!?ぁ…っ…』
「そんな顔赤くして怒っても怖くねぇッスよ?そういえば、ここの団地の壁薄いからAさんの可愛い声、聞こえちまうかも…」
千冬はいつもと違う大人びた、けど少し意地悪な顔で笑う。
手も抑えつけるように握られていて、足も間に千冬の足が入れられていて逃げることはできない。
千冬の声が吐息が耳元で聞こえる。
逃げることはできないけど、抵抗もしないのはきっと私も千冬が欲しいから。
こうやって意地悪なことを言ってきても、私に触れる手は優しい。
その度に千冬への好きが溢れて、彼の全部が欲しいと思った。
こんなに千冬が好きとか、自分でもびっくりなんだけど。
「Aさん…」
最後に唇にキスを落とされ、背中を支えられて起こされる。
千冬は私しか見えていないみたいに、何度も角度を変えてキスをする。
不意にその手が制服の中に入ってきた。
『ん、あ…』
「かわいい、Aさん…」
優しく指で背中をなぞられて変な声が出てしまう。
すると、少し手が上がってくる。
パチンと片手でホックを外されて、胸の圧迫感が無くなった。
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ミルメーク味雪見だいふく - す、好き!めっちゃニヤニヤしちゃいました!(^ω^) (2022年4月12日 21時) (レス) @page23 id: c9a330a0be (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - しらたまさんさん» コメントありがとうございます!こちらも書いていてすごく楽しい作品でした!他のも頑張ります! (2022年3月19日 11時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
しらたまさん - めちゃくちゃキュンキュンする小説だったぁ、、、最後とかもう、、あんまりよく読めなかったから内容が入ってこなかった(←キスとかでもめっちゃくちゃ照れる人)千冬くん可愛かったです!他の小説も頑張ってください! (2022年3月19日 2時) (レス) @page24 id: f9785f1ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - とちこさん» コメントありがとうございます!終わり方下手くそで申し訳ない…(笑)年下って感じですよね千冬はもう!ここまで読んでくださってありがとうございました! (2022年2月28日 17時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
とちこ(プロフ) - 完結おめでとうございます😭💕もう終始キュンキュンしっぱなしで大好きでした🥰やっぱり年下千冬いいですね! (2022年2月28日 17時) (レス) @page24 id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2022年1月22日 20時