東卍の姫が悪女らしいので何とかしたい。【東京リベンジャーズ】

46、カッコいい人 ページ46

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「ごめん！！A！！」



『へ…？』











約束の10分前には着くように、待ち合わせ場所に急いだ。


もうマイキーくんはそこにいて、久しぶりに見る私服かっこいいなぁなんて思う。


一応時間には間に合ったけれど、待たせてしまったことは申し訳ない。


私が謝ろうと口を開く前に、マイキーくんが私に向かって頭を下げた。











『なんで謝るんですか…？』











私が急な展開にオロオロするが、マイキーくんが頭をあげる様子はない。


そういえば、話したい事があるって言っていたけれどそれもよく分からない。










「Aのこと、ちゃんと信じてやれなかった。もしあの時俺がエルの本性に気付けてたら、お前らを危険な目に遭わせることもなかった。傷付けちまってごめん…」




『マイキーくん…』










やっとのことで頭をあげたマイキーくんは、自分を責めているような悲しそうな顔をしていた。


確かに、あの時信じてもらえなかったのは辛かった。


でも、裏切られたのはマイキーくんも同じだ。


私がマイキーくんの立場でも、正しい人を信じられるかなんて分からない。


私は今、前みたいに普通に話せていることが嬉しいよ。










『良いんです。最後は私の言葉を受け入れて、信じてくれたから。こうやって話してくれて嬉しいです』



「ありがとう、A」



『はい！』










マイキーくんが安心したように少し笑った。


お兄ちゃん、東卍の総長はこんなにカッコいい人なんだね。










『…私もお話があって来たんです』










こうやって話せるだけでも嬉しいのに、私って欲張り？


でも、マイキーくんと一緒にいればいるほど、彼を好きになってしまう。


「好き」


私は今から、君にその言葉を伝える。

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