東卍の姫が悪女らしいので何とかしたい。【東京リベンジャーズ】

45、当たって砕けろ ページ45

・








『ほ、本当に言わなきゃダメ…？』



「俺の言葉を信じろ」



『千冬の知識ってほぼ少女漫画じゃん！』









マイキーくんから明日話したい事があるとのメール。


告白なんて可能性はないけれど、千冬とお兄ちゃんの前でそのメールを見てしまったのが運の尽き。


「ならお前、告って来いよ」なんて言われてしまった。









『変…じゃない？』



「かわいーって」









お気に入りの服に身を包んだ私。


サラッとこういう時に「可愛い」って言ってくれる千冬はさぞかしモテるんだろうな。









「つーか、いきなり告れって言われて素直にそうしようとすんの…Aって割とやるときはやるよな」



『だって、ウジウジしててもしょうがないじゃん！』









さっきまでこっちに興味無さそうだったのに、お兄ちゃんが急にそんなことを言い出す。


…まぁお兄ちゃんの妹だし、似るとこは似るよね。









「約束って1時半だろ？そろそろ出たほうが良くね？A、準備に時間かかりすぎなんだよ。笑」



「安心しろ！お前がフラれたら、俺が慰めてやっからナ！」



『女の子は時間かかるの！あとフラれる前提なの何で』









相変わらず、私をからかってくる2人。


そこは不満なんだけど。


後ろを振り返れば、ニカっと笑ってくれる。


つられて私も笑ってしまった。









『行ってきます…！！』



「「頑張れよー！」」









当たって砕けろだよ、A！












・







「俺の妹振ったらマイキーシメるわ俺」



「シスコンですか場地さん」



「愛情多過なだけだわ」



「それを言うなら愛情過多っス…」



「つまりシスコン」



「認めるんスか…」

46、カッコいい人→←44、日常

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す