16、仲いいな〜って思って ページ16
・
「ほえ…」
まさかそれ程深い理由があったとは思っておらず、思わず感心してしまう安田さん。
その様子に気付いた三ツ谷がジト目で安田さんを見る。
「意外って思っただろ?」
「いや、そんなことは…」
「………」
「思いました。」
「だろーな。笑」
三ツ谷自身も、こんな風に人を好きになるなんて思っていなかった。
最初は戸惑いも多かったが、今では好きになった人が彼女で良かったと思っている。
三ツ谷の柔らかな表情を見て、安田さんもつられて少し笑った。
「Aさん、鈍感ですから頑張ってください!」
「安田さんもな。」
「はい!」
相手こそ違うものの、2人の目的は同じ。
真っ直ぐに好きな人を想うのを見て、お互いに更に応援したくなった。
自分自身ももっと頑張ろうと思えた。
『あれ、2人とも早いね!』
「Aさん!」
「うるせーのが来やがった。」
『三ツ谷シャラップ!』
そこにタイミングよくAがやってくる。
安田さんが「素直じゃないなぁ」という目線を三ツ谷に向け、気付いた三ツ谷がそっと顔を背けた。
『何話してたの?』
「いや別に何も…」
安田さんに好きな人がバレて、好きな理由とか話してた、なんて言えるはずもない。
三ツ谷はすぐに作業を再開させようとし、歯切れの悪い返事になる。
様子がおかしい三ツ谷を、Aが訝しげに見た。
『え、もしかして安田っちたぶらかしてたの!?安田っち、何もされてない!?』
「は!?ちげーよ!」
『安田っち!私と三ツ谷の二股はダメだよ?』
「そこはぺーやんじゃねぇのかよ…。」
そんな夫婦漫才のようなやり取りをする彼らを見て、安田さんがつい吹き出す。
爆笑する安田さんを2人がキョトンとして見た。
「いや、仲いいな〜って思って。」
「ちょ、安田さん!!」
『まぁ、仲はいいかな!ね、三ツ谷!』
「え、」
『何その反応!!』
三ツ谷はAがそんなに素直に肯定するとは思っておらず、硬直したのだが、
見事に勘違いされ、また言い合いになる。
いつも余裕がある三ツ谷が、Aにはいつも振り回されてばかり。
そんな2人の様子を安田さんが微笑ましく見守っていた。
「私、一緒に学校行こうって林くんに誘ってみようかな。」
彼女の言葉に2人は嬉しそうに笑った。
185人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミャウン☆ - 完結!お疲れさまです! (2022年4月5日 11時) (レス) @page50 id: a6f25af2cf (このIDを非表示/違反報告)
ミャウン⭐️ - 萌えますね❗️❗️ (2022年4月4日 12時) (レス) id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 真柴白さん» コメントありがとうございます!この2人はくっつくのに時間かかりそうですよね(笑) (2022年2月25日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 良かった…、くっついた。ホッとした…。 (2022年2月16日 1時) (レス) @page50 id: f25714efbe (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ❄️Snow moon🌙さん» 東リべの中で1番好きなんです…笑 そうなんですよね…ペー安作品が少ないんですよね〜。コメントありがとうございます! (2022年2月1日 11時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2021年10月16日 16時