変化 56 ページ26
私は会場近くのコンビニに来ていた。
まだ二十分ある
走れば五分で会場には戻れるし、たぶん大丈夫だ
急いでテーピングを買って、すぐに店を出る。
その時だった──────
?「君、帝光学園の男バスマネージャー……桃井さつきさんでしょ?」
?「俺らと一緒に来きてもらおうか。大人しくしてくれれば酷いことしねぇから」
大柄な男二人が壁のように行く手を阻んだ。
訳がわからず私は後ずさる。
貴「わ……私、急いでるので……」
逃げようと体の向きを変えると、男の手が私の腕を乱暴に掴んだ。
口は手で覆われ声が出せなくなる。
?「暴れんなって、ちょっと別室に待機してもらうだけだ」
?「"君のチームがヘマしなければ"……無事に返してあげるよ」
私は半ば引きずられるようにして、薄暗い路地裏に連れ込まれる。
得体の知れない人達への恐怖が胸の中に渦巻き、嫌な汗が背筋を伝った。
どんどん会場が遠ざかっていく。
お願い、誰か
助けて──────
―――――――――
拉致られた!?
Aちゃんになにすんじゃい!!(釘バット
可愛い可愛い私の妹を!!(違う)
皆早く助けに来てあげてぇぇぇえ!
49人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞和 | 作成日時:2017年3月10日 14時