変化 55 黒子side ページ25
間もなく僕達の試合が始まるというのに、Aさんがなかなか帰ってきません。
どうしたんでしょうか。
赤「遅いな」
黄「迷ってんスかね?」
皆もそわそわして落ち着きがないです。
僕は赤司君の元に行き、「少し探してきます」と言ってロッカールームを出た。
会場は様々な人で溢れかえっている。
もしかしてお手洗いにでも行ってるのでしょうか
いやでも、僕が女子トイレに入るわけにはいかないですし…
僕はAさんの携帯に電話をかけながら、人混みを掻き分けて進む。
お手洗いの近くは意外と人が少なく、その隣には小さな休憩広場もあった。
「今日月影とやんの、あの帝光だろ?」
「あぁ、今回は勝つかな?」
違う学校のジャージを着た選手達が僕の横を通り過ぎる。
「無理だろ。前半はよくても後半でどのチームも"動かなくなる"んだから」
動かなくなる──────?
黒「あの、その話……少し聞かせてくれませんか?」
僕はつい気になり、話していた2人に声をかけた。
すごく驚かれましたが、それはいつもの事です。
49人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞和 | 作成日時:2017年3月10日 14時