検索窓
今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:24,206 hit

15話 ページ18

「…はあっ、はぁっっ」

「…っ…はぁっ」




「っ先生、あの_____」



校門を潜ってすぐの体育館に向かい、

白金監督と真田コーチに事情を説明し急いでAが運ばれた病院に向かう


春翔には大変だろうが父親に電話をかけてもらいながら走った






ついた先は緑間総合病院。


父が院長を務める病院だ。


この病院は結構大きいので誰にも聞かずに探すとなると時間を買ってしまうので父に連絡する。


父にAがどこにいるかを聞き、

Aの元へ向かう



彼女の事を問えば恋人がいる事に驚かれたが、

今はそんな事に構っている暇はないのだ




Aの父親は丁度家に帰ろうとしていたようで
あと1時間程度で着くそうだ







「真太郎君…何から何までありがとね」


「いえ…あの、Aは…」



「あの子ったら、病気持ってたのよ。
心臓ガンって言ってね、ごく稀にあるそうなの。

でもA、真太郎君に言いたくないって、
普通に生活して終わりたいって言うもんだから
何も言えなかったわ。ごめんなさい」



心臓ガン…
心臓に腫瘍が出来ることはあまりない

なのにAはなってしまった


心臓は手術が失敗してしまえばもう会える事はないだろう

それも配慮してなのか、Aはもし倒れても手術は行わないと言ったそうだ。

ただ、進行を抑える薬を今は打っている。





なので、今はAのいる病室で起きるのを待つのみだった。


少し冷たいAの手を握る。

指先は冷たいが掌は温かい。



よかった、生きている。




はやく、






はやく









起きるのだよ、A…………







.

16話→←14話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オーロラ | 作成日時:2019年8月9日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。