ねこ 〜夏休み ページ9
はい！
早速作ってみました。
こんな感じでいいんですか…？
何かごめんなさい。
ーーーーーー
「やったー！夏休みだ！」
「明日一緒にプール行こうぜ！」
「でも宿題多いよなー」
「だよなー」
俺の横を通りすぎていくのは小学生三人。
黒いランドセルをガタガタいわせて、そんなごく普通の会話をしている。
「夏休み…ねぇ」
俺は太陽がカンカンと照る夏の空を見上げた。
「僕たちも夏休みほしいねー！」
となりでそう言うのは十四松。
いや夏休みって…
「俺らニートだからどうせ毎日夏休みじゃん」
「あっ、そっかー！」
天使な顔をして微笑む十四松。
「でもさー、何か夏らしいことしたいよねー」
十四松がのほほんと言った。
「夏らしいこと、って何？」
「えー？海とか？山とか？」
いや『とか』って。
「あ！かき氷！！」
何かを思い付いたように前方を指差す十四松。
その先には「かき氷」の看板。
「いや…かき氷なんていつでも食べれるじゃん？」
氷とシロップさえあれば年中食べられるおやつ、かき氷。
「でもさ、夏、たくさん遊んだあとに食べるかき氷ってすごく美味しくない？僕、あれが一番好き！」
目をキラキラさせて俺を見る十四松。
いや、何で？
「おごらないけど？」
「え！？
…かき氷食べたいなぁ。」
半分睨んでるんじゃないかってほどの目力で俺を見てくる。
やめてくれ良心が痛む。
「…一杯だけね。」
「マジですか！ありがとうございマッスル！」
マッスルマッスル、ハッスルハッスル、といつもの元気を取り戻した十四松。
水を得た魚…
「おじさん！！かき氷２こちょうだい！」
「え、俺も？」
「食べないの？」
「食べるけど！」
そんな俺らの会話をにこにこしながら聞いていたおじさんは、双子かい？と言った。
「ううん！六つ子！」
「あー、おんなじ顔が六つあるんですよ。気持ち悪いですよね。」
「あ…面白い…と思う。」
おじさんは苦笑いをして、
「サービス」
と、小さなソフトクリームを乗っけてくれた。
「わあ！おじさんありがとう！！」
目を輝かせて喜ぶ十四松。
「あ、ありがとうございます。」
代金を払い、少し離れたベンチに座る。
「一松兄さん、美味しいね！」
ガツガツと氷を掻き込み、喜ぶ十四松。
「え、そんな一気に…」
「うあー！痛ー！」
言わんこっちゃない。猫目になって頭を押さえている。
「夏っぽくて、いい、ね。」
向日葵のような笑顔で笑う十四松。
また来たいな。
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ゆゆりんご(プロフ) - 外野から失礼します……！……2人の作品見たことがあって、とても合作が楽しみです！！頑張ってくださーい♪ (2019年11月4日 20時) (
レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - はい！ありがとうございます (2019年7月20日 11時) (レス) id: 865d6d1758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わこんにちは&ねこ x他1人 | 作者ホームページ：http://松クラスタ@わこんにちは
作成日時：2019年7月18日 19時
