依存系カップル【nqrse】

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トントントントン

ジーっと卵に包まれていくご飯を見ながら慎重にやっていく。隣でAがそこまで慎重にならなくても、ってわらってるけど綺麗に作りたくて思わず力が入る。

「ねえ！！めっちゃ綺麗に出来てない！？」
「すごいねなるせちゃん！！私より上手いよ！！」

お店みたいに綺麗に包まれてるオムライスが出来たから嬉しくて声が弾む。キャッキャッと喜びながらAが綺麗に出来たオムライスを皿に乗せてくれる。

「なんて書いて欲しい？なるせちゃん？」

特別に書いてあげるよ、と言ってくれるAに俺もAのに書く、と言う。俺がそういうとAが嬉しそうにどうしようかなー？と呟く。

「じゃあ俺はねー、んー。ハート書いて？」
「ハート？じゃあ私もハート書いてもらおうかなー。」

書いてもらう文字が思いつかなくてベタにハートにしてもらうことにした。俺がハートと言ったから決まってなかったAは俺と同じようにハートにすることにしたみたい。ハートと言われたからAのオムライスにハートを書く。同時にAも書き終わったみたいだから比べてみるとAのは可愛い女子って感じので俺のは少しブレたりして可愛くない。

「なるせちゃんありがとう、嬉しい！」

俺の不恰好なハートが書かれたオムライスを見て嬉しそうに俺に言う。不恰好な可愛くないハートなのに本当に嬉しそうにありがとう、と言うAにこっちも照れる。

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