【企画小説】かくれおに

第14話【冬川風夏】 ページ14

こういう空間って結構喧嘩が起こりやすいって何かの本で読んだ事がある。

まったくそうだと思う。そもそも、ここの空気は異常だ。

怖いとしか感じられない。

「そして…」

みんな疑心暗鬼になり…。みたいなのは小説の中だけだと思ってた。

まさか本当に現実で起こるとは。やっぱり怖い。



と、まぁそんな感じの雰囲気があそこから漂ってくる訳で…。

確かに、高橋さんの言う事は正しいけど、みんな怖いんだね。感情もれてます。

「あ、あの！」

一触即発みたいになってる間に割りこみ、私的な意見を言ってみた。

「た、確かに外っていいますか…、男性も来ている訳ですし皆で集まってた方がいいと私は思います……。」

それに_______

「後々、雰囲気悪いままだとダメな気がします。みんなで仲良く協力しないと！」

まったく、私的にはよくできた方だと思う。

こんなたくさんの人が居るのに、疑ってばっかりしていたら内部破壊になる。

これも主催者側の思うツボなのかもしれなない。でも……



生きて帰るためにはそうするしかないんだから。私は、生きて帰らなくてはならないのだから。



じぶんから意見を言うしかないのだ。

生意気言ってすいません！とペコッと頭を下げ、自分がいた所に戻った。

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